UVERworld、ダイレクトな言葉で歌う愛の深さ 「MEMORIES of the End」に結実したリスナーとの信頼関係
〈君を想う1秒は永遠の価値のよう/君を知らぬ永遠は 1秒の価値もない/君のいない明け方は 暗い夜へ向かう道/君と過ごすこの夜は希望の夜明け〉
〈嵐の中の ため息にも/大きな心の 小さな傷も/咲き誇る 花に埋もれてしまっても/まだ開く前の 君は蕾なんだと/水の中で 君が泣いていても/僕だけは 気付いてあげるよ〉
まさに、渾身のパンチラインの連続。伝えたい想い、伝えるべき想いを出し惜しみすることなく綴ったこの歌は、ある種の気迫さえ感じさせる。その中でも、特に鍵となる言葉が、曲のタイトルとも通じ合う〈最期の日〉というワードだ。
〈今夜 君が愛した人を想い浮かべる時/幸せでいてくれるならば 僕じゃなくていい/でも 最期の日に君が一番愛してくれた人を思い浮かべる時に/僕であればいい〉
ここで歌われている愛の深さ、重み、揺るぎなさに触れると、この曲を安易に“ラブソング”とラベリングすることを憚られるような気持ちになる。もしかしたら、人によっては、今の自分の立場に引き寄せて共感できるような歌ではないかもしれない。ただ、この先の人生において、いつか心から大切に想う人と出会えた時に、この真摯な愛の歌は、きっとその想いに力強く寄り添ってくれる。この曲は、いつか来るかもしれないその日のために、今しっかりと受け取っておくべき歌だ。別の観点から言えば、彼らがこうした直球の言葉をオブラートに包んだり薄めたりすることなく送り届けることができるのは、自分たちのリスナーなら正しく受け止めてくれるだろうという揺るがぬ信頼があるからかもしれない。これは単なる想像にすぎないが、日々のライブを通して確かめ合うリスナーとの信頼関係が、新しい楽曲に表れているのではないかと思う。
なお、今回のシングルには、各アルバムの収録曲を1曲に繋いだメガミックス音源「UVER Battle Royal」シリーズの新作が2曲収録されている。今回フィーチャーされているのは、直近の2枚のアルバム『30』『ENIGMASIS』の収録曲たちだ。上述したように、TAKUYA∞が綴る言葉が今まで以上にストレートに突き刺さる楽曲ばかり。「MEMORIES of the End」と合わせて、今の彼らが届ける言葉の力を存分に堪能してみてほしい。
■リリース情報
UVERworld『MEMORIES of the End』
2024年6月26日(水)リリース
購入:https://uverworld.lnk.to/0626_MEMORIESoftheEnd_PKG
・初回生産限定盤
SRCL-12907~8/¥2,249(税込)/Blu-ray付き
・通常盤
SRCL-1290/¥1,349/CDのみ
<収録曲(初回生産限定盤/通常盤共通)
1.MEMORIES of the End
2. MEMORIES of the End (English TV ver.)
3. UVER Battle Royal ~30 mix~
4. UVER Battle Royal ~ENIGMASIS mix~
5. MEMORIES of the End (Instrumental)
<Blu-ray収録内容(初回生産限定盤のみ)>
1.MEMORIES of the UVERworld vol.1 inspired by 30
2.MEMORIES of the UVERworld vol.2 inspired by ENIGMASIS