GANG PARADE、強力すぎるトリプルA面シングル『パショギラ / 躍動 / ROCKを止めるな!!』で挑む新境地

ギャンパレ、強力なトリプルA面SG

「躍動」で得た確信――「挑戦できることがまだまだたくさんある」

GANG PARADE ユメノユア
ユメノユア

――1月に先行配信された「躍動」も、音楽が好きな人が反応する要素が満載だと思います。

セイ:私はもともと「躍動」を作ってくださったKOTONOHOUSEさんが大好きなんですよ。だから嬉しくて。

――1月28日の日比谷野音公演(『天晴れ!真冬の大ギャンパレ音楽祭 in 日比谷野音』)でも披露されましたが、ダンスパフォーマンスのユニークさが印象に残っています。振り付けを考えたのは、マイカさんですか?

マイカ:そうです。今回のシングルの収録曲3曲は、全部私が振り付けをしました。

GANG PARADE「躍動」Music Video

――ギャンパレの振り付けをたくさん手掛けていたカミヤサキさんの魂の継承者ですね。

マイカ:今回の振りを作る時に、サキちゃんに映像を観てもらったりもして。もらったアドバイスが参考になりました。扇子をイメージした手の形で踊ってみたり、着物を着ている時の歩き方みたいなステップを入れてみたりもしています。珍しく事務所の社長の渡辺(淳之介)さんに振り付けを褒めてもらいました。

――褒められるのは、珍しいんですか?

マイカ:珍しいです。褒められたのは、たぶん初めてなんじゃないかな。先日お会いした時に、急に「この曲の振り付け、誰?」と聞かれて、「ヤバい、 怒られる……?」と思って震えながら私が担当したことをお伝えしたら、「いいじゃん! グッド!」って(笑)。嬉しくて、「さらに頑張ろう!」って思いました。

GANG PARADE キャン・GP・マイカ
キャン・GP・マイカ

――音の面でも、すごくインパクトがある曲ですよね。

メイ:1音目から和な音で。

――この前の日比谷野音公演で、前半の雰囲気を切り替えていたのが、「躍動」でした。

メイ:まさに、空気を切り替える力を持っている曲ですよね。独特な世界観のある曲なので、バリエーション豊かなギャンパレの楽曲のなかでも新しい感じになったと思います。

ナルハ:私は、この曲の振り付けがすごく好きなんです。扇子を持っているような振り付けをお客さんと一緒にできたりもするのも楽しいんですよね。

セイ:和の要素とクラブっぽい音の感じが合わさっているのが面白いですよね。海外の方々がイメージする日本の雰囲気なのかもしれないです。13人のパフォーマンスをしっかり感じていただけるフォーメーションにもなっていると思います。

――先日のロンドン公演でも「躍動」は披露したんですか?

セイ:やりました! 三味線の音が鳴った瞬間、「Wow!」っていう感じでしたね(笑)。

ユア:「ギャンパレには挑戦できることがまだまだたくさんあるんだ!」と感じられる曲でもあります。こういうタイプの曲は今までになかったですから。

GANG PARADE キラ・メイ
キラ・メイ

――途中で〈はあ、こんなことばっかで悩んでるの馬鹿らし〉と言っているのは、ユアさんですよね?

ユア:そうです。これはオーディションが行われて、勝ち取りました。

メイ:全員がオーディションに参加したんですけど……。

ナルハ:私も参加したんですけど、ダメでした。

ユア:私は気だるそうに言ってみたら、それがハマったみたいで。

セイ:そうそう、反対に私はかわいらしい感じでやってみたんです。だから。完成した楽曲を聴いて「これが正解か!」って思いました。

マイカ:私が録った時も、「いいね!」ってなっていたんですけどね……。

――でも、この曲のMVはマイカさんの日本美人な雰囲気にメロメロになっている人がたくさんいるみたいですよ。

マイカ:そうなんですか? 私は和代表なので(笑)。

セイ:ロンドンでもマイカさんは大人気でしたからね。

マイカ:「日本よりもファンがいるかも……」って思うくらい。メンバーには「もう日本に帰ってくるな!」って言われました(笑)。メイも大人気だったよね?

メイ:うん。顔が丸くて目がぱっちりしているのが、ロンドンのみなさんの好きなタイプなのかも。

――セイさんは、ロンドン公演でどのような反応を感じました?

セイ:私の名前の英語表記が「POTENTIAL」なんですけど、ロンドンでは「POTENTIALさん!」って言われて、「あ、そっちで呼ばれるんだ?」って思いました(笑)。

GANG PARADE ナルハワールド
ナルハワールド

――(笑)。「ROCKを止めるな!!」も、1月の日比谷野音公演で印象的だった曲のひとつです。THEイナズマ戦隊の上中丈弥さんが作詞、作曲は久保裕行さんですが、昨年対バンしたんですよね?

ユア:はい。対バンした時、メンバー全員のハートがイナ戦さんに持っていかれました。

メイ:対バンの時にギャンパレのライブを観た印象でこの曲と歌詞を書いていただいたことが、すごく嬉しいですね。「なんでわかるんだろう?」って思うくらい、ギャンパレのこれまでとこれからが詰まっているので、新たな自己紹介の曲にもなっていると思います。

マイカ:歌詞は、ギャンパレのメンバーがメンバーに対して歌っているイメージで書いてくださったそうです。サビの〈シャンラララ シャララ シャララ〉は、遊び人にも一緒に歌ってほしいですね。

ナルハ:曲をいただいてメンバー全員で聴いた時、「嬉しい!」って感動しました。レコーディングの時はブースに一緒に入っていろいろ教えてくださって、胸がいっぱいになる体験でしたね。

セイ:〈ROCKを止めるな!!〉というフレーズが、刺さりまくりです。心にストレートに迫ってくる曲なんですよね。

ユア:音楽をずっと鳴らし続けているみなさんから〈ROCKを止めるな!!〉という温かい言葉をいただけたことも嬉しいです。この言葉を胸に刻んで生きていきたいです。

GANG PARADE カ能セイ
カ能セイ

――この曲のレコーディングのドキュメンタリー映像がYouTubeで公開されていますが、メンバー各々の個性を出して歌ったバージョンを録っていたのが面白かったです。

ユア:現代のレコーディングは、音の修正をいくらでもできるようになっていますけど、13人分の個性やニュアンスがあったほうが面白いんだと丈弥さんがおっしゃっていました。イナ戦のみなさんが他のアーティストに楽曲提供をすることは今までもたくさんあったそうなんですけど、レコーディングに立ち会う機会はなかなかなかったそうです。「こうやって一緒にレコーディングできるのは僕らにとっても嬉しいことなんだよ」とおっしゃっていましたね。一緒に作ることができて、私もすごく嬉しいです。

DOCUMENT OF 「ROCKを止めるな!!」

――振り付けは、どういうイメージで作ったんですか?

マイカ:目の前にいる遊び人に向かって歌うと同時に、メンバーからメンバーに向けて歌っている曲でもあるので、そのイメージを反映しています。メンバー同士が向かい合ってペアで踊ったり、目を合わせてみたり。サビ前のBメロは1番では月(月ノウサギ)、2番ではミキ(ヤママチミキ)が歌うんですけど、そこは他のメンバーが「頑張れ!」って応援する感じになっていますね。

――「頑張れ!」のポーズは「伊達巻」ですよね?

マイカ:そうです(笑)。ザ・バンドサウンドな感じなので、歌詞がダイレクトに伝わるシンプルな振り付けにしたいというのもイメージしていましたね。あと、ギャンパレの新たなアンセムになるとも思ったので、サビではギャンパレポーズをふんだんに取り入れています。

――親指、人差し指、中指で作るハンドサインですね。

マイカ:そうです。この曲のお披露目をした野音は、ステージにもギャンパレポーズの大きなオブジェがありましたし、会場全体にギャンパレポーズが広がっていくのを思い浮かべて振りを作りました。

GANG PARADE「ROCKを止めるな!!」[天晴れ!真冬の大ギャンパレ音楽祭 in 日比谷野音 2024.01.28]

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