超特急に“初乗車”するなら今 9人体制で改めて追求する“らしさ”とは

 昨年12月に結成12年を迎え、ユニバーサルミュージックとプロモーション契約を結んだ超特急が4月17日にEP『Just like 超特急』を発売する。

 特設サイトによると、本EPは2022年8月に9人体制になった超特急が改めて“超特急らしさ”を追求した1枚。彼らが解釈する“超特急らしさ”とはなんなのか。すでに公開、披露されている「ジュブナイラー」と「Steal a Kiss」の2曲から改めて考察したい。

超特急「ジュブナイラー」MUSIC VIDEO

 4月3日にYouTubeにて公開された「ジュブナイラー」のMVは、黒を基調とした衣装に身を包んだ超特急のメンバーが、クールな表情でエレクトロニックなメロディに乗っている映像からスタート。そこから場面が変わり、レッスン前を描いたような仲睦まじい姿の超特急メンバーが映し出されると〈青春 青春 ばっちこいや〉とキャッチーなフレーズから歌唱が始まり、青春感・少年心あふれる楽しさを展開していく。その間の映像は、ダンスの自主練習をしているメンバーのもとに、MVの冒頭にも現れたクールな衣装を身にまとったもう1人の自分が鏡越しに登場するというもの。視覚と聴覚ともにメンバーの2面性を見せるような内容に仕上がっていると感じた。

 また、曲中にある〈いくか?いくか?いけんのか?〉というようなパートは、ライブでファンとともに声を出して一体化していくこと間違いなし。YouTubeの概要欄などに書かれている通り「少年心・茶目っ気を忘れないぞ!というグループの決意を表した“超特急らしさ”全開の楽曲」に仕上がっているのだ。

 一方、8日放送の『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)にてフルサイズで披露されたアルバムリード曲「Steal a Kiss」は、彼らのたしかなスキルと、超特急のカッコいい部分をギュッと詰め込んだ1曲である。

 画面の前にいる視聴者の視線を一度キャッチしたら離さない力強いダンスと、目まぐるしくフォーメーションを変えながら揃えるべきところではきっちりと揃えるさまは圧巻。これまでに多くの楽曲でさまざまなステージを作り上げてきた彼らの着実な努力を感じさせる。

 その一方、口元や首に手を当てる振付の際には、妖艶な表情をメンバーそれぞれが解釈。一言では言い表せないしっとりとした表情を9人が9通り見ることができるキリングパートとしてちりばめられているようにも感じた。

 もちろん、タカシとシューヤのボーカルラインも言わずもがな。徐々にボルテージを上げていき、サビでの盛り上がりを最高潮に。ラップやバラード調の歌唱パートなど、たった1曲のなかにさまざまなスキルを求められるこの楽曲をしっかりと乗りこなしているという印象を受けた。

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