ときのそら、赤井はあと、兎田ぺこら……『hololive 5th fes.』DAY1で見せた記憶に残るステージ

『hololive 5th fes.』DAY1レポ
『5th fes.Capture the Moment』
大空スバル

 Kanariaの「エンヴィーベイビー」でセクシーなダンスも披露した尾丸ポルカは、終盤に大空スバル、大神ミオとコラボで、アニメ『とらドラ!』のオープニングテーマ「プレパレード」をカバー。ユーモアたっぷりに息の合ったダンスも繰り広げ、まさかここで聴けるとは思っていなかった観客も興奮が抑えきれず、会場から歓声が上がった。大空は中盤で「ぷ・れ・あ・で・す!」「スターライト」「Stellar Symphony」をメドレーで披露。大空を代表するナンバーの連発でファンはイエローのペンライトを振って体を揺らした。大神ミオはソロでオリジナル曲「ナイトループ」で会場を沸かせた。DECO*27によるアッパーのトラック、ウィットに富んだ歌詞、ラップパートも熱く歌い上げ、5周年ライブの興奮がよみがえった。

『5th fes.Capture the Moment』
IRyS

 ホロライブEnglishからは、森カリオペ、IRyS、オーロ・クロニーが登場。まずオーロは序盤にソロでmonaの「ファンサ」を歌い、「行くよ!」と声をかけ、〈もっとー!〉との合いの手で会場が一つに。またIRySとのコラボでは、YOASOBIの「勇者」を披露。イントロでワッと歓声が沸き、どこか神秘的なムードを漂わせながら、ボーカルをスイッチしながら歌い上げた。IRySは、ソロでアニメ『Vivy -Fluorite Eye's Song-』のオープニングテーマで八木海莉が歌った「Sing My Pleasure」をカバー。絶妙な選曲に沸く会場。間奏では〈ハイ!ハイ!〉とかけ声がかかり、IRySは華麗なダンスも繰り広げて会場を魅了した。

『5th fes.Capture the Moment』
森カリオペ&角巻わため

 圧巻だったのは、やはり森カリオペだろう。角巻わためとのコラボで「Q」を披露したのは、会場が爆発せんばかりの盛り上がりをみせた。2人のシルエットが映った瞬間、大歓声に沸いた会場。がうる・ぐらのパートを角巻が歌い、バチバチ感たっぷりで巧みに歌声やラップを戦わせた2人。観客も〈どうなってんのよ〉〈オッオッオオー〉と声をあげて2人の奇跡のコラボに歓喜した。森は「まだまだぶちかましていくぜ!」と会場にはっぱをかけ、続けてソロでオリジナル曲「Overkill」を披露した。生バンドによる圧倒的なサウンド、ステージには炎が吹き上がり、渾身のエネルギーでシャウトするように歌った森。膝をついて繰り出したロングトーンに、会場からは大歓声が沸いた。角巻わためもオリジナル曲「FINS」で会場をわため色に染めた。ポルノグラフィティによる提供楽曲で、透明感がありながら真っ直ぐで力強い角巻の歌声に、胸を締め付けるようなエモーションが胸にこみ上げる。観客は手を左右に揺らしながら、彼女の表現力の深さに包み込まれた。

 秘密結社holoXの鷹嶺ルイは、オリジナル曲「ばかばっか」を披露。「まだまだ盛り上がっていくぜ」と鷹嶺。炎が吹き出すステージで、挑発的なパフォーマンスを繰り出し、メタルサウンドに転調すると、ネガティブなエネルギーを爆発させるように歌った。観客もストレスを発散するように体を揺らして曲に身を委ねた。4期生の姫森ルーナとのコラボでは、ジーザスPの「鬼KYOKAN」で会場を沸かせた。ホロライブメンバーによるカバーでもお馴染みの楽曲。「みんな盛り上がっていくよ!」と声をかけると、アッパーのビートに乗せて〈ハイ!ハイ!〉とかけ声で盛り上がった観客。畳みかけるメロディを巧みに歌い上げ、さらにテンポが速くなると「まだまだ~!」と言いながら、楽しそうにステージを駆け回った。姫森はソロで、ピノキオピーの「神っぽいな」を披露。振り付けでも魅せながら、意表を突く選曲でファンを沸かせた。

『5th fes.Capture the Moment』
赤井はあと

 そしてサプライズ的な出演となった赤井はあとは、YOASOBIの「アイドル」を歌って会場を盛り上げた。ストリーミング累計6億回再生を超える世界的人気楽曲だけに、イントロから大歓声で沸いた会場。客席は真っ赤なペンライトで埋め尽くされ、手拍子やかけ声が鳴り止まない。そんな中で、赤井はパワフルに歌声を響かせた。

『5th fes.Capture the Moment』
風真いろは&ときのそら&不知火フレア、

 トリは、ときのそら、不知火フレア、風真いろはの3人。この日不知火は、ソロでオリジナル曲「SKYSONAR」を披露し、白い雲が浮かぶ青空の映像をバックに、少女から大人の女性に成長する過程の不安と期待を爽やかに歌い上げた。風真いろはもソロで、和テイストのオリジナル曲「風を仰ぎし麗容な」を歌い、会場をグリーンのペンライトで染め上げるなど、イベントの盛り上げに一役買った。3人がトークを繰り広げたMCでは、「まさかここに呼ばれるとは思ってなくて」(風真)、「そらちゃんと同じ場所に立てて、すごく緊張する」(不知火)。緊張しきりの2人を「素敵な後輩と同じステージに立ててうれしかった」と、ときのそらが気づかう姿も印象的だった。そんな3人がコラボで歌ったのは、初音ミクの「セカイ」。VOCALOIDにもVTuberにも通じる〈飛び込んでいこう 僕らのセカイへ〉という歌詞がグッと胸に響き、VTuberのセカイのさらなる広がりに、期待が高まった。

『5th fes.Capture the Moment』

 ラストにはhololive stage2でイベントのテーマソングであるhololive IDOL PROJECTの「Capture the Moment」を歌い、会場には金テープが発射。「瞬間を感じて記憶に残す」という意味のタイトルの通り、1曲1曲、全ての瞬間が記憶に残るステージだった。

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