鈴木亜美&後藤真希、不仲説から無二の仲へ 母親としても奮闘する『ASAYAN』コンビの交流
鈴木亜美、後藤真希が全国5都市をまわるトークショーツアー『鈴木亜美&後藤真希 25th Anniversary Talk Show ~鈴木と後藤のふたり旅~』が4月に開催される。
これは2月4日、大手町三井ホールにておこなわれた後藤真希のイベント『後藤真希LIVE&TALK2024~まかろん♡わごん~』に鈴木亜美がゲスト出演した際、発表されたもの。後藤は「私が(2024年9月で)25周年に突入するということで、亜美ちゃんも25周年を迎えてて、というという時なのでこの2人でね」と意気投合し、ツアー開催が実現したと話した。
『ASAYAN』出身の鈴木と後藤はライバル関係だった?
バラエティ番組『ASAYAN』(テレビ東京系)のオーディション企画を経て、芸能界デビューを果たした鈴木と後藤。
鈴木は1998年、同番組の企画『ボーカリストオーディション・ファイナル』で合格し、同年7月、小室哲哉のプロデュースのもと、シングル『love the island』でデビュー(当時の芸名は鈴木あみ)。グアム政府観光局による『グアム大夏祭り’98キャンペーン』のCMソングに抜てきされた同曲は、失恋の傷を癒すために旅へ出た女性が、“あなた”を思い出しながらひと夏を過ごすサマーソング。MVでは、空港の椅子に大きなバッグを置いて座る鈴木の姿が印象的で、清らかさがあふれていた。また、紺のタンクトップ姿も10代らしいエネルギッシュな魅力があり、爽やかさが強く押し出されていた。
後藤も同じく『ASAYAN』出身。1999年、つんく♂がプロデュースするアイドルグループ、モーニング娘。のオーディションに13歳で合格し、グループへ加入。「好きな芸能人は安室奈美恵」と明かしていた後藤のビジュアルは、金髪・茶髪が厳禁で細眉やつけまつげもNGだった当時のグループの風紀とは異なる、ギャル風のものだった。後藤の自著『今の私は』(2018年)でも記述されていたが、眉毛をほぼ剃り落として細眉を書いていた彼女の顔を見て、他のメンバーが「眉がない」と驚いたエピソードはあまりにも有名である。後藤は、自身にとっての初シングル曲「LOVEマシーン」(1999年)でセンターを飾るなど、鮮烈なデビューを果たした。そして圧倒的なギャル感で“ゴマキ旋風”を巻き起こしていった。
同じ出自を持ち、飛ぶ鳥を落とす勢いだったプロデューサーのもとで芸能活動をスタートさせた鈴木と後藤。しかしデビュー時のビジュアルなど、受ける印象はまったく異なるものだった。だからか、当時の若者の間でもアミーゴ派、ゴマキ派で好みが分かれるなどし、ライバル的な間柄として見られていた。
2022年に初共演ライブが実現、コラボの機会も増加
2022年12月10日放送のバラエティ番組『土曜はナニする!?』(フジテレビ系)の旅ロケ企画に出演した際も、後藤は「噂で『亜美ちゃんと仲良くないんじゃないの?』っていうのはあったけど」と不仲説が囁かれていたことに気づいていたと明かした。さらに「この旅を10年前に『やりなさい』ってなっていたとしたら、もっと緊張していると思う」と続けると、鈴木も「(10年前だったら)ちょっとぎこちないかもね」と認め、お互いに年齢を重ねたからこそ現在の関係性を築くことができたと語っていた。
しかし鈴木が2005年にエイベックス・マネジメントへ移籍し、後藤も2008年から同事務所所属となったことを機に、徐々に仲が深まっていったようだ。加えて、マネージャーも同じ人が担当していることから、何かおもしろいことをやりたいと二人でイベントを企画。そして同年12月25日、東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで初共演ライブ『鈴木亜美 後藤真希 X'mas Live & Talk 2022』が実現した。
同時期より二人がコラボする機会も増え、後藤のYouTubeチャンネル『ゴマキのギルド』では、MAXの「一緒に…」(1999年)をコラボ歌唱(2022年11月23日配信)。チョイスした曲のタイトルからも、二人がこれから手を取り合って活動していくことを予感させた。同日、鈴木のYouTubeチャンネル『鈴木亜美のあみーゴTV』でも二人の対談動画が配信され、焼肉を食べながら、小室、つんく♂のプロデュース術を振り返ったり、当時は反抗期で「こんな衣装着たくない」とゴネたことがお互いにあったと話したり、ファン垂涎の思い出話で盛り上がった。