Hey! Say! JUMP、相次ぐラジオ終了に悲しみの声 伊野尾慧・山田涼介が発する番組への想い

何も隠さない素の顔を出すことができた『うるじゃん』

 一方、山田はラジオという空間だからこそ見せることができた一面があったと振り返る。「いろんなことを語ってきました。僕は特に、このラジオはずっと言ってきてますけど、“素を出す”というか“何も隠さない山田涼介をお届けする”っていうのをコンセプトにやってきて。やりたくないものはやりたくないってハッキリ言ってきたし、リスナーと戦ったりもしたし……」と、最後の最後まで飾らないコメントを披露。スタッフが思わず苦笑する声も漏れ聞こえてくるほどだった。

 山田はアイドル界のなかでも屈指のストイックな性格の持ち主として有名だ。その高いプロ意識は、どの場所で、自分のどういった顔を見せていくのかという、セルフプロデュースにもつながってくる。最近では、YouTubeなどでもリラックスした姿を見せるようになってはいるものの、リスナーに対して「俺にゲームで勝とうなんて100万年早いね」などと豪語するのは、やはり15年以上も続いたラジオならではの関係性だったように思う。

 「だから、僕ら以上に聴いているリスナーのみなさんが、“もう聴けなくなるのか”と寂しい思いをしているだろうなと思うと、すごく僕たちも心苦しいし、切ないなとは思うんですけど。終わってしまうってことなので、こればっかりはしょうがないことなので」と心境をまっすぐに語った。

 『うるじゃん』ではHey! Say! JUMPのプライベートな話題がリアルタイムに近いタイミングで披露されてきたのも大きな魅力だった。この日の放送でも、1月31日に薮宏太の公式Xでポストされた仲睦まじいメンバーの写真について言及。「(スタッフを含めた)会食でもあるけれど、薮の誕生日会でもあるよみたいな会だったと思うんですけど。そんなこと俺ら気にするような人たちじゃないんで。会食だろうがなんだろうが楽しむっていうグループなんで」とざっくばらんに楽しんだと明かす。さらに「そこのお店のお酒が、1杯1杯が濃いめで。僕は控えてちびちび飲んでたんだけど、薮ちゃんが気持ちよくなっちゃったんだよね。で、結構酔っ払って。俺と薮ちゃんが2人きりになった瞬間もいろいろ話して……」と、ライブ最終日に薮が涙を流した理由についても率直に「なんで泣いたの?」と尋ねたという。また、その日たまたま体調不良で参加ができなかったという中島裕翔を、酔っ払った髙木雄也が恋しがっていたようで「可愛かったな」と振り返る場面も。「なんで裕翔来なかったんだ」とボヤく髙木と「体調不良でしょ」と諭す山田の1人2役を即興で演じてくれる声に、脳内でその風景がありありと再生される。

 ほかにも知念が薮に絡んでいたり、八乙女が山田にキスしようとしてくるのを必死に止めたり……。「よくわかんない会でした。でもひたすらに楽しかった」と、やれやれといった口調のなかにも確かなメンバー愛が感じられる。そんな温度感を察することができるのも、1人語りのラジオでこそ引き出されるものに感じた。

 ワチャワチャとした仲の良さが魅力のHey! Say! JUMPには、カメラには収まらない彼ららしいエピソードが掘れば掘るほど出てくる。それがストレートに披露される場としてのラジオは、やはり欠かせないように思う。有岡大貴と髙木のレギュラーラジオ『JUMP da ベイベー!』(bayfm)の2月17日回でも、過去最高のお便りが届いたという発言もあった。それだけ多くのHey! Say! JUMPファンが彼らのラジオ番組を求めているということなのではないだろうか。

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