藤井 風、BUMP OF CHICKEN、RADWIMPS 野田洋次郎、Mr.Children…今年も映画主題歌発ヒットに期待
2月29日から配信されるNetflix映画『パレード』の劇伴音楽と主題歌はRADWIMPSの野田洋次郎が担当する。監督の藤井道人とは2022年にRADWIMPSとして『余命10年』の主題歌と劇伴でタッグを組んでいる。『君の名は。』『すずめの戸締まり』などでも劇伴を担当し、近年は映画音楽を通して活動や楽曲の幅を広げているRADWIMPS。『パレード』の主人公・美奈子を演じるのは長澤まさみ。未練を残して亡くなったことで、“その先”に行けず、この世界に留まってしまった人々が集い、それぞれの会いたかった人を探す“パレード”に美奈子も参加する、というストーリーだ。誰もがやがて迎える死を通して愛を描く『パレード』の世界観に、野田洋次郎の儚くも切ない歌声と荘厳なコーラス、ストリングスが寄り添う主題歌となっている。
『パレード』と同じく藤井道人が監督・脚本を務めた『青春18×2 君へと続く道』は5月3日に劇場公開される。『青春18×2』は日本と台湾の合作映画であり、主演はシュー・グァンハンと清原果耶。18年前の台湾、そして現在の日本を舞台に時間を超えたふたりのラブストーリーが展開される。そんな『青春18×2』の主題歌はMr.Childrenの「記憶の旅人」。Mr.Childrenが昨年リリースしたアルバム『miss you』は自己と向き合う内省的な歌詞世界とミニマムなサウンドスケープが話題となったが、「記憶の旅人」は鮮やかなサウンドと切ないメロディが印象的な、Mr.Childrenらしさ溢れる1曲となっている。真っ直ぐな愛を描く『青春18×2』に、彼らが添い遂げるような主題歌となることだろう。
ここまで取り上げたように、現在の日本音楽シーンを牽引する錚々たるアーティストたちが今年は多数、映画主題歌を担当する。彼らが映画作品の世界観やストーリーに寄り添い、色を添えるのを得意とするアーティストであることを改めて実感できそうだ。