『君たちはどう生きるか』ゴールデングローブ賞受賞 米津玄師、RADWIMPS…映画とともに広がる存在感

 宮﨑駿監督による映画『君たちはどう生きるか』が、1月7日に発表された『第81回ゴールデングローブ賞』の最優秀長編アニメーション映画賞を受賞したことが大きな話題を呼んでいる。国内においては事前情報ほぼ0という中で公開された同作は、国内はもちろん北米でも人気を獲得。公開後初の全米週末興行ランキングで1位を獲得するなど海外でも記録を打ち立てる中でのゴールデングローブ賞受賞となった。

 そんな『君たちはどう生きるか』の主題歌は米津玄師の「地球儀」。宮﨑と膝を突き合わせながら約4年もの歳月をかけて制作された本楽曲は、文字通り『君たちはどう生きるか』のために作られた曲だ。その作品世界の地平の先にあるような歌詞と子守唄のように丁寧に紡ぐメロディ。そして素朴でミニマムな中にこだわり抜いた意志を感じるサウンドは、宮﨑駿流の冒険活劇ファンタジーの締めくくりに相応しい深みを帯びた楽曲に仕上がっている。

米津玄師 - 地球儀 Kenshi Yonezu - Spinning Globe

 米津玄師は昨年、全米レコード協会(RIAA)がその年に活躍したアーティストを総括する『RIAA Class of 2023』に史上初、唯一の日本人アーティストとして選出された。これはアニメ『チェンソーマン』のオープニングテーマ「KICK BACK」が全米レコード協会よりゴールド認定を受けての選出であったが、『君たちはどう生きるか』のゴールデングローブ賞受賞をきっかけに、今後改めて「地球儀」が評価される可能性もあるだろう。昨年10月からは台湾、11月からはフランス、12月からはアメリカとカナダで公開された『君たちはどう生きるか』。今後も一層ワールドワイドに鑑賞される作品になっていけば、自ずと主題歌への注目度も高まるはずだ。『チェンソーマン』がシーズン(クール)型の連話タイプのアニメーション作品であったことに対し、『君たちはどう生きるか』は劇場型の長編アニメ。宮﨑駿やスタジオジブリというネームバリューも相まって、「KICK BACK」とはまた違った層へリーチする可能性を「地球儀」は秘めている。

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