OCTPATH、西島蓮汰と挑戦を続ける覚悟 新体制後初の8人で見せる力強いパフォーマンス

 そして、小堀による前振りでコール&レスポンスを楽しんで会場の熱気を一段と高めると、海帆の「全員、盛り上がる準備できてますか!」というかけ声から、ダンサブルなEDMの「Like」をパフォーマンス。そのまま「Showtime」を披露した後、「Playboy」で勢いとセクシーさが両立したステージを繰り広げ、会場にさらなる盛り上がりを生み出した。

 ここで一度会場が暗転すると、再び照らされたスポットライトの中で8人がダイナミックなダンスを行い、「Wild」のパフォーマンスへと誘っていく。重く響く低音と刻みつけるビートの中、8人それぞれがこの空間を丸ごと支配するかのような表情でパフォーマンスを展開。でき上がった空気をそのまま引き継いで「Bump」を披露し、スクリーンに1本の映像が映し出された。その内容は、西島の加入にあたって、本人とメンバーの気持ちを率直に語ったもの。西島の加入を喜びつつ「(ファンに)新しい化学反応を見せたい」と意気込む各メンバーの姿に、観客の目線は釘づけに。西島も「(7人のメンバーと)一緒に活動できることにワクワクしています」と語り、今回の公演の準備風景と、8人がすでに1つの良いチームとなっている姿が切り取られた1枚のチェキが映し出され、感動的な雰囲気の中で次のステージへ。

 白い雲のようにたかれたスモークとともに、幻想的な空気をまとうステージで、8人が「Be with you」を歌い上げると、グループへの加入やライブに対する想いを西島に聞くMCが行われた。

 今回の公演について、西島は「今めっちゃ最高に楽しんでいる」と笑顔で語ると、会場からはその姿を喜ぶかのように、自然とあたたかな拍手が生まれていく。そして、2月21日に発売を予定している5thシングル『OCTAVE / Daydream』のレコーディングの話に。西島がレコーディングに臨んだ際、高橋が同じブースに入り、レコーディングが終了するまでの約2時間、ずっとそばで応援してくれていたそうで、西島は高橋に「本当にありがとう」と感謝の気持ちを述べた。しかし、他のメンバーからすかさず「(ずっと横にいるのは)邪魔じゃない?」と突っ込みが入り、会場は笑いの渦に。

 続けて、西島は海帆とのエピソードを披露。曲の振付を覚える際、海帆が休日返上で練習に付き合ってくれたといい、「心から感謝しているんですけど、1つ可愛かったのが」「みんなで(曲の振付を)合わせるとき、カウントの入りがちょっと違って」と、海帆から教わった内容にまさかの一部間違いがあったことを告白。メンバーと観客が思わず吹き出してしまう一幕を作り出して、MCを終えた。

 公演はいよいよ終盤に突入し、5thシングル『OCTAVE / Daydream』より、ダブルタイトル曲の1つで、ドラマ『パーフェクトプロポーズ』(フジテレビ系)の主題歌に決定した「Daydream」を初披露。サビの振付が印象的な同楽曲では、古瀬や四谷、小堀らが伸びやかな歌声を響かせながら、西島も会場に自身の想いを伝えるかのようなしっとりとした歌声で会場を魅了した。

 そして、メンバー全員が指揮をするかのような振付から「our Good Time」をパフォーマンスして、メンバーの「ここからラストスパートです!」というかけ声を合図に「Perfect」と「Sweet」で華やかなステージを繰り広げ、本編のラストを締めくくった。

西島蓮汰

 その後、会場内に響き渡ったアンコールを待ち望む声に応え、全身真っ黒な衣装に身を包んだメンバーが再登場。アンコールステージでは、まずは2月21日に発売予定の最新シングルよりダブルタイトル曲の1つ「OCTAVE」をパフォーマンス。火花が散る中、メンバーのクールな魅力が最大限に引き出されたステージを披露し、5thシングルへの期待感を高めた。

 「ありがとうございます!」「お待たせ!」という声から始まったMCでは、先ほど披露した新曲「OCTVATE」のストリーミング配信やプリクラ機とのコラボ、2024年のファンミーティング・コンサート開催情報など、OCTPATHの今後の活動に関してさまざまな告知が行われた。

 そして最後は、各メンバーからファンへの挨拶が。海帆は、西島に筋肉のつけ方を教わっているというエピソードを披露しながら、2024年も「さらにたくさんのイベントを通して、THmeの皆さんと絆をもっと深めていきたい」と言葉を紡いだ。高橋は「メンバーとTHmeのおかげでステージに立てていることに感謝を忘れず、努力して、(ファンが)自慢できるようなグループになります」と改めて宣言。四谷は「THmeのみんながありのままのOCTPATH、ありのままの四谷が好きだよと言ってくれる言葉が支えになっていて」「THmeのみんなも自分のことを好きでいてあげてほしい」「みんなの選択がパーフェクトだと思う」「みんなの人生の中で少しでも僕たちがいて、それが支えになっていたら幸せ」と、ファンが送る日常に想いを寄せながら、あたたかな言葉をファンに贈った。西島は、今日までの時間が一瞬に感じられたといい、「日本で単独コンサートをすることも僕の夢の1つだったので、こうやってお会いできて嬉しいです」「2024年はもっと一生懸命いろんなことに挑戦していくので」「すぐに会えますので、ゆっくり待っていてくれたら嬉しいです」とファンとの再会を約束した。

 小堀は「THmeに、あなたに本当に助けられています」と日頃の感謝の気持ちを述べると、「(ファンにもし辛い時期があっても)そんな時期も僕たちが支えてあげられるような、OCTPATHがいたから頑張れたんだよなと思えるような、みなさんの夢をのせてもらえるようなアイドルになれるよう頑張っていきます」とコメント。栗田は「THme!」と叫ぶと、「毎日でも会いたい」とファンへの愛を炸裂させ、さらに大きな会場でコンサートができるグループとなれるようTHmeと力を合わせて成長していきたい気持ちを語った。太田は「来てくれる人に幸せを届けること」「それが俺の使命だと思っていますし、より多くの人に(その決意や幸せな気持ちが)伝われば嬉しいなと思っています」とコメント。古瀬は「気をつけて帰ってほしい」と会場に集まったファンを気遣いつつ、「全員が主役になった伝説のステージだったと思いませんか? 今日は幸せな時間をありがとうございました!」「メリークリスマス!」と笑顔で挨拶。最後に海帆が英語で、西島が韓国語で世界のファンに向けて挨拶し、「Come Alive」をパフォーマンスして、全14曲のステージは幕を閉じた。

 今回、新体制で行われた初のステージ。西島が加入してまだ1カ月ほどしか経っていないが、8人はすでに大きな信頼を寄せあいながら、良いチームワークを発揮していることが感じられた。2024年2月には、西島加入後初となるシングルリリースも控えている。今後彼らがどのように活動を広げていくのか、非常に楽しみになるステージだった。

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