NOA「来年もアルバムをリリースしたい」 新章告げた最新曲「between」と成長の一年を振り返る

NOA、2024年に向かい突き進む新章

 今年2月の1stアルバム『NO.A』の発売をはじめ、新曲のリリース、アジアツアーの開催、自身最大規模となる有明アリーナでのワンマンライブ『"NO.A" TOUR SPECIAL LIVE IN ARIAKE ARENA』の開催。音楽活動以外にも、10月には『めざましテレビ』(フジテレビ系)のマンスリーエンタメプレゼンターを担当するなど、2023年はトピックとしても、その内容としても、共にNOAにとって重要な、そして充実した一年だった。

 そんな今年を振り返りながら、10月にリリースされた最新曲「between」について、来年の活動への思いや目標まで、たっぷり話を聞いた。「between」は、大人のすれ違いを描いたラブソングで、NOAという表現者の新たな力を聴かせてくれる楽曲だ。この曲をもって迎えるNOAの新章に期待しながら、今の彼の現在地を感じてほしい。(編集部)【記事最後にプレゼント情報あり】

アルバムリリースを経てアジアツアー、そして有明アリーナでのライブ開催へ

ーー9月に行われた『"NO.A" TOUR SPECIAL LIVE IN ARIAKE ARENA』は、活動の第一章の締めくくりとこれから始まる新たなチャプターへの期待を含ませる内容となった初のアリーナ公演でしたが、振り返ってみていかがでしょうか?

NOA:デビューしてからコロナ禍に直面してしまい、なかなかやりたいことができなかったなかで、今年に入ってからは本当にやりたいことをひとつずつやらせていただけました。それもやっぱり『NO.A』というアルバムがあったからこそできたことだと思っているので、僕にとっては、このアルバムをリリースできたことは本当に大きな出来事でしたね。『NO.A』をリリースして、僕がアーティストを目指した時から始まったチャプターのひとつをようやく終えることができたという感じなのですが、振り返れば振り返るほど、本当にいろいろなことがあったと思います。そういう意味では次のチャプターがすごく楽しみですし、今年に入ってから自分自身もレベルアップできたことがたくさんあったので、今年のツアーや有明アリーナでの公演を経て得たものを、次のステップで活かしていきたいです。

NOA - 1st ALBUM『NO.A』Medley

――ご自身では、具体的にどんなところがレベルアップしたと感じていますか?

NOA:5月に初めてワンマンをやったあと、そこから有明アリーナでのライブの時点でパフォーマンスだったり、いろいろなものがひとつずつ、すごく自分のなかではアップグレードできたかなと思っています。特にアジアツアーを終えて戻ってきた時に、周りの方からレベルアップしていると言っていただけたのですが、その時は自分ではそこまで気づいてなかったんです。でも、リハーサルの映像を見比べてみると、たしかに自分でもレベルアップしていることに気がつきました。

 バンコクでのライブでは全曲大合唱してくれたりとか、日本のファンの皆さんとアジアのファンの皆さんの反応はまた違うんですよ。そういう光景を見てきたからこそ、自分でも「このパートをファンのみんなに歌ってもらおう」といったアイデアも浮かぶようになりましたね。だから、アリーナ公演ではファンの皆さんともっと一緒に盛り上がるために、もとの楽曲にはなかったコール&レスポンスのようなパートを新たに作ってみたり、演出に関してもアップグレードできた部分がありました。そういう意味では、ライブを通してすごく自信もついたし、もっとファンの皆さんと繋がりたいという意思が強くなったので、それは自分のなかではとても大きいことでしたね。

NOA - 【VLOG】“NO.A" ASIA TOUR IN HONG KONG & TAIPEI VLOG
NOA -【VLOG】“NO.A" ASIA TOUR IN BANGKOK & SEOUL VLOG

――アリーナ公演を経たことで、新たにパフォーマンスを行ううえでの気づきなどはありましたか?

NOA:今回初めて有明アリーナで2日間公演をやらせていただきましたが、2日目に関しては、始まる前までは、気持ちとしては1日目と同じだったんです。でもいざ始めてみると、シンプルに身体がうまく動かなかったので、「2日連続でライブをやるとこういう感じになるんだ」ということにはすごくびっくりしましたし、今後に向けた大きな課題だなと思いました。観てくださるファンの方たちは「1日目も2日目も全然変わらなかったよ」と言ってくださったんですけど、自分のなかでは、アドレナリンだったりを1日目に出し切ってしまった部分があったと思うんです。でも、それもやっぱりやってみて初めてわかったことでもあるので、今後は日数を重ねてもそういった部分でも同じようにしていかないといけないと思いました。

 あと今回も、いつもと同じく基本的にはTEAM NOAのダンサーのみんなと一緒にステージに立ってはいながらも、何曲かは自分ひとりでステージに立つ曲もあって。そういった時に、あの大きな空間を自分ひとりでまとめられるのかなという不安はすごくありましたね。でも、そういう状況だからこそ、逆に自分が表現できるものが無限に広がっている気がしたので、やりながら楽しめた部分もありましたね。

――アリーナ公演は初日に出し切ってしまった部分があったということでしたが、その状態からどうやってモチベーションを上げて2日目公演に臨まれましたか?

NOA:初日は、曲を一曲ずつ終えたとしても「まだ明日もある」という気持ちがあって。でも、2日目の場合は「このセットリストが今日で最後になる」という寂しさがありましたね。でも、それがエンジンになったというか、これで今回の『NO.A』ツアーが終わってしまうからこそ、今まで自分が築き上げてきたものを一旦全部出し切ろうという気持ちにさせてくれました。

――MCでは、ファンへの感謝の気持ちを口にするNOAさんの姿が非常に印象的でした。ライブ中の声援は、やはりご自身にとっても心の支えになっていますか?

NOA:すごく心の支えになりますね。ファンの皆さんの声を聞くと、そこでまたエナジーも出てくるんですよ。リハーサルではやっていなかったアドリブを入れてみたりもしましたが、そういったことも本当にファンの皆さんがいるからこそできることなんです。だから、ライブ中はファンの皆さんと一緒にその瞬間を作っている、同じ空間のなかで喜びを共有しているように感じています。

 僕はいつも曲を書くうえで世界観をすごく大事にしてるのですが、その世界観をファンの皆さんに共感してもらえたり、それぞれ感じたことをSNSや動画にしてTikTokにアップしてくれるのを見ていると嬉しい気持ちになります。僕自身も今までいろいろなアーティストさんの曲を聴くことで、支えられたり、勇気づけてもらえることがありましたが、こういうことがあると今は自分がその立場になっていることを実感できますし、本当にありがたく思っています。

――アリーナ公演を終えたあと、ファンから届いた声の中で特に印象的なものはありましたか?

NOA:アリーナ公演では、ファンの皆さんに驚いてほしいという想いもあって、5月のワンマンからセトリも演出も結構がっつり変えました。でも、そのひとつずつに皆さんが反応してくださったのは嬉しかったですね。あと、アリーナ公演を自分のこれまでの集大成にしたかったので、アルバム収録曲以外の曲もたくさんやったのですが、そのなかにはこれまでライブでやったことのない曲も多かったんです。そういう曲だからこそ、アリーナ公演でやってほしいというリクエストの声も多かったし、アリーナ公演でやってみたいという僕の気持ちにも繋がりました。実際に観ていただいたことで僕としてもすごくエモい感情になって、皆さんもそれを感じてくださって、「すごく印象深い曲になった」と言ってもらえたことは本当に嬉しかったです。

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