清水美依紗、初ソロライブで示した自らのスタイル オリジナル~名曲カバーで響かせた美声

清水美依紗。初ワンマンレポ

 シンガーの清水美依紗が、11月22日に自身初のソロライブ『清水美依紗 1st Solo Live ‘Style’』をSUPERNOVA KAWASAKIにて開催した。

清水美依紗
清水美依紗

 2021年、ディズニープリンセスの祭典『アルティメット・プリンセス・セレブレーション』の日本版テーマソングを担当し、その圧倒的な歌唱力を世間に知らしめた彼女。ライブを観て思ったのは、どんな曲も自分色に染め上げて歌いこなす歌唱スキルに加え、ファン想いの明るくて親しみやすいキャラクターも、彼女の魅力だということだ。多くのファンが詰めかけた1stワンマンの模様を振り返る。

 会場が暗転し、「Starting Now ~新しい私へ」のイントロが流れ出すとともに清水が袖から飛び出すように登場。歌いながら客席に向かって手を振り、笑顔を振りまく姿は、初のソロライブとは思えないほど堂々としている。〈支えてくれるこの仲間と〉でフロアをぐるっと指さし、観客からの大歓声を浴びながら、華々しくライブをスタートさせた。

 2曲目はメジャーデビュー曲である「High Five」。「もっといくよ!」と呼びかけながら、自身も両手を高く挙げてクラップを煽り、観客をエスコートしていく。続けて、ピンク色のライトが鮮やかに彩る中で届けた「#dont_care」は、彼女らしい前向きなメッセージが詰まった楽曲だ。とはいえ、実は同曲は今回が初披露。MCでは「「High Five」と「#dont_care」を披露しました!……ん? 聴いたことないな? そう、新曲です!」と紹介し、フロアからは大きな拍手が鳴り響いた。

 ここからはバンドメンバーを迎え、カバー曲を披露するパートへ。まずは、清水が夏に出演したブロードウェイミュージカル『ビートルジュース』より「Dead Mom」を届けた。厚みのあるバンドサウンドにのせて、彼女は全身から振り絞るように力強い歌声を響かしていく。

 ピアノの優しい音色が響き、穏やかな雰囲気の中で届けられたのは、清水が子どもの頃から大好きだというディズニーソングのメドレー。「Beauty And The Beast」(『美女と野獣』)、「How Far I’ll Go」(『モアナと伝説の海』)、「Part of Your World」(『リトル·マーメイド』)と、珠玉の名曲たちが表情豊かなボーカルによってドラマチックに届けられていった。

 次の曲に関して「とても有名な曲です」とだけ紹介した後、ティンホイッスルの音色が聴こえてくると大きな歓声があがった。セリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」だ。前半は吐息まじりの歌声で切なげに、曲が盛り上がる後半は真っ直ぐな歌声で力強く歌い上げていく。圧巻のパフォーマンスに、会場は静かに聴き入っていた。

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