イラストレーター のう、『レゾンデートル』人狼少女描き下ろし ライブペインティングをレポート

 そしていよいよ、1時間程度でイラストが完成。満月をバックにした人狼の女の子が不敵に笑う、今回だけの新規オリジナルイラストが生まれることとなった。

 ボカロ文化に夢中になり、その二次創作を独学で投稿していたところイラストレーターへの道が開いたのう。最後に、駆け出しの頃に上達を感じた瞬間についても聞いた。

「好きな絵師さんを見つけて、色々なものを自分なりに勉強したときですね。たとえば、秋赤音さんの鮮烈な色使いや、パッと見たときに引き込まれるような構図には、多大な影響を受けました。また、流行っているアニメはその時々の流行りを映したものだと思うので、それを追っていくのも好きです。中でも特に影響を受けたのは『化物語』など『物語』シリーズで、シャフトさんのスタイリッシュな作風や、パッと見てかっこいい構図がすごく好きでした。『けいおん!』のような京アニ(京都アニメーション)作品の可愛さも好きで、「この子はこういう子なんだろうな」という性格の表しかたや、キャラクターの愛嬌という意味では大きな影響を受けているかもしれません。イラストレーターさんや漫画家さんではない方だと、写真家の蜷川実花さん。目にパッと飛び込んでくる色彩感覚や平面的な表現に惹かれます。様々な方に影響を受けながら、それを自分なり再構築して今の自分があるという感覚です。現実そのままでいいなら写真がいいと思うんですが、イラストは現実ではないファンタジーな表現ができる、空想の生き物を無限につくりだせる面白さがあるものです。いかに魅力的な嘘をつけるか、ということが、イラストを描くことの醍醐味だと思っています」

 『レゾンデートル』は11月8日発売。CDにはキャラクターたちの設定資料や三面図まで掲載されているブックレットが付属し、キャラクターを深く知ることで、楽曲の魅力がさらに深まる。気になる方はぜひ、実際に手にとっていただきたい。

※1:https://realsound.jp/2023/09/post-1441953.html

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