TOMORROW X TOGETHER、“少年の決意”と“青春”を描いたアルバム『The Name Chapter: FREEFALL』発売記念ショーケースレポ

 TOMORROW X TOGETHERが、10月12日に3rdアルバム『The Name Chapter: FREEFALL』発売を記念したメディアショーケースを開催した。

 記者たちが待つなか、パンクテイストの衣装に身を包んだメンバーがひとりずつ交代でステージに登場。フォトタイムからスタートし、SOOBIN、BEOMGYU、TAEHYUNは手で“TXT”を作る挨拶時のポーズを、YEONJUN、HUENINGKAIは今作のタイトル曲「Chasing That Feeling」から自身のパートのポーズを披露した。その後5人全員での撮影も終えるとSOOBINの掛け声で挨拶し、SOOBINは「今回のアルバムも僕たちらしさを入れるために悩みました」「かっこいい姿を見せられるように頑張ります」、BEOMGYUは「僕たちが描く青春をどう見て、どう聴いてくださるのかとても楽しみです」とコメントした。

 そして、タイトル曲「Chasing That Feeling」の紹介へ。SOOBINは「録音しながら今時の若者が感じている現実とは何か悩みました」「僕を含む“青春”がありのまま直視した現実は、疲れや重さを感じるものだと思います。それでも自分の目標や夢に向かって前に進む青春を盛り込んでいる曲だと思います」と説明。続けてBEOMGYUは「ヴォーギングを取り入れた振り付けも楽しみにしてください」と付け加えた。

 「Chasing That Feeling」パフォーマンスのためにメンバーが一度ステージから去ると、司会からもアルバムを紹介。今年1月に発売された5thミニアルバム『The Name Chapter: TEMPTATION』から新しいチャプターをスタートさせ、大人への成長を誓いながらも目の前の誘惑に揺れる少年の姿を描いた。その続きとなる今作では、現実を直視することを決心したストーリーが展開されるという。ネバーランドを離れ、現実に向かって自由落下(=FREEFALL)する過程は苦痛を伴うが、それでも少年はすべてを直視しながら進む。そんなコンセプトは、まさにSOOBINが語ったように、悩みながらも音楽を届けようと試行錯誤する彼らの姿と重なる。

 暗転すると、5人が再びステージに登場し「Chasing That Feeling」のパフォーマンスへ。斜め一列のフォーメーションでひとりずつ足を一歩踏み出し、すぐに横一直線へと切り替わるイントロが目を引いた。ダイナミックな動きで疾走感を表現する一方、メランコリックな要素も含み、ダンスブレイクにヴォーギングを取り入れることによって大人の片鱗も見せる青春を表現していたようにも思う。

 パフォーマンスを終えると、TAEHYUNが「ニューウェイブのタイトル曲をはじめ、ハードロック、ポップ、インディーズジャンルなど、たくさんのジャンルを楽しめる9曲が収録されています」とあらためてアルバムを説明。YEONJUNも「青春のなかには美しい瞬間もあると思います。弱いけれど強い青春の姿を僕たちらしく表現しました」と続けた。タイトル曲について聞かれると、HUENINGKAIは「『Sugar Rush Ride』のような中毒性も感じました」、BEOMGYUは「夜中に疾走するような感覚もあり、ドライブをしながら聴きたいと思いました」と答えた。

 また、HUENINGKAIが収録曲「Happily Ever After」に参加したMaxのガイドボーカル、SOOBINが「Skipping Stones」に参加したHANROROのガイドボーカルを再現するシーンも。兼ねてより好きだったというアーティストが参加してくれたことを嬉しそうに語った。さらにTAEHYUNが、「Back for More (TXT Ver.)」「Do It Like That」の制作に参加したOneRepublicのライアン・テダーが、Zoomでレコーディングディレクションをしたことを教えてくれた。

 ビジュアル面でも、アルバムのテーマである現実を表現したという。BEOMGYUが「セットは細かい部分まで気を遣い、実際にある街のように見えると思います」と話す一方で、「Chasing That Feeling」のMVがロサンゼルスのユニバーサルスタジオで撮影されたことについて、YEONJUNは「子どもの頃に遊びに行っていた場所での撮影にワクワクしましたし、不思議な気持ちにもなりました」と幼少期の思い出にも触れた。

 『MTV VMA』のステージで「Back for More(with Anitta)」を披露したことに話が移ると、「初公開の曲を初めてのアメリカでの授賞式で披露したので、普段の何十倍も緊張しました。また機会があれば、もっと完璧なステージを披露したいです」とBEOMGYU。SOOBINは海外のステージに立つことに「本当にいいのか」という思いを抱きながらも、「僕たちが世界にK-POPを発信していると思うと胸がいっぱいで原動力になります」と胸の内を明かした。

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