ももいろクローバーZ、今年も恒例クリスマスライブ開催 『ももクリ』『春の一大事』『夏のバカ騒ぎ』“3大ライブ”の歴史を解説

ももクロ 夏のバカ騒ぎ

 “3大ライブ”の3つ目は『ももクロ 夏のバカ騒ぎ』だ。2011年に開催された前身イベント『サマーダイブ2011 極楽門からこんにちは』を経て、2012年8月5日に開催された『ももクロ夏のバカ騒ぎSummer Dive 2012 Tour ~最終戦~ 西武ドーム大会』は、ももクロにとって初のドーム公演。笑い話として“メモリー化”しているのが、現在では親交が深い歌手・松崎しげるのサプライズ出演をめぐる一幕だ。

ももクロ【LIVE】ワニとシャンプー
(from ももクロ夏のバカ騒ぎ2022 -MOMOFEST- DAY1)

 高城から「南国ピーナッツ」と名づけられた松崎は、公演内でもそのニックネームを気に入っている様子だった。ただ、玉井詩織は「松崎=南国ピーナッツ」であることをド忘れしていたことから、後日「『南国ピーナッツでーす!』って、松崎さん」「すごいバカ騒ぎしてるなと思いました」(『ももいろクローバーZ ももクロくらぶ xoxo』/ニッポン放送/2012年8月12日放送回)と振り返っていた。ちなみに、2017年6月2日に大阪で行われた『ももいろクローバーZのSUZUKI ハッピー・クローバー!』(TOKYO FM)の公開収録では、松崎がゲスト出演して「最近はももクロのみんなは『しげる』って呼ぶんだけど、これからはそれも通り越して『こげる』でいいよ」と新愛称を提案していた。

 2020年の『夏のバカ騒ぎ』もグループにとってハイライトだった。『ももクロ夏のバカ騒ぎ2020 配信先からこんにちは』の公演名通り、配信ライブとして開催。玉井は「配信ライブってまだちょっと観る側としても慣れてない方が多いと思うし、やる側としてもみんな手探り状態なんですよ」(雑誌『BRODY』2020年10月号)とチャレンジングだったと話していた。だが、高城は「もうとにかく自分がいちばんバカになって楽しむぞ!の勢いですよ。その姿が観てる人たちにも伝わればいいなとも思ったし、観ている人も一緒になって、自分がいちばんってくらい自分のことだけを考えてバカになってもらえばいいなって」とコロナ禍の鬱々としたムードを吹き飛ばすくらい、なりふりかまわない“バカ”なライブを心がけたという。

ももクロ【LIVE】武陵桃源なかよし物語(from ももクロ夏のバカ騒ぎ2020 配信先からこんにちは)

 実際、ももクロは過去にもライブのネット配信や、『紅白』初出場の翌日となった2013年元旦には2階建てバスに乗って都内を周遊する生配信などを経験していた。そのため2020年の『夏のバカ騒ぎ』には、何の隔たりも感じなかった。ももクロの経験と強みが光ったライブとして触れておかなければならない。

 さて、『ももいろクリスマス2023 PLAYERS』はどんな公演内容になるのか。さまざまな発表や“初出し”が行われてきた『ももクリ』だけに、期待感は高まるばかり。特に、先述した「新しい国立競技場でライブがやりたい」という願いの行方も気になるところだが、果たして……。

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