日向坂46 加藤史帆、佐々木久美、金村美玖、河田陽菜が『芸能人格付けチェック』でも活躍 バラエティでの名場面を振り返る

 10月3日に放送された『芸能人格付けチェック 秋の3時間スペシャル』(テレビ朝日系)に日向坂46から加藤史帆、佐々木久美、金村美玖、河田陽菜の4人が出演した。中でも河田は今回が初めての『芸能人格付けチェック』への出演ということで、これまで日向坂46チームが成し遂げられなかった全問正解に貢献できるのか、注目が集まった。アイドル界屈指のバラエティ力を誇る日向坂46。中でも今回出演した4人のメンバーはバラエティで屈指の名場面を生み出してきた。

 モデルとしても活躍している加藤は、これまで多くのバラエティ番組に出演し存在感を見せてきた。2023年に限っても『これ余談なんですけど・・・』(ABCテレビ)や『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)、『有吉ゼミ』(日本テレビ系)、『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系)、『浜ちゃんが!』(読売テレビ)などにソロ出演を果たし、曲者揃いな芸能人を相手にも臆することなく自分のスタンスを貫いてきた。筆者の印象に残っているのは2021年、『しゃべくり007』(日本テレビ系)に日向坂46として初出演した時のこと。“アイドルっぽくない変顔”を特技として全力で披露するという度胸にも驚かされたが、何よりも出演者のくりぃむしちゅーらのリクエストに応えて何度も果敢にトライしていたことを覚えている。また、『有吉ゼミ』に出演した際には激辛チキンスープカレーに挑戦。あまりの辛さに「オーマイガッ!」と声を上げながらもなんとか完食し、持ち前の根性を見せた。普段は喋り方や見た目の印象からおっとりしたイメージを持たれることも少なくないが、実は誰よりもバラドルとしての才能を秘めているのが加藤であると言えるだろう。

 2018年3月より約5年半もの間、けやき坂46時代から現在の日向坂46までキャプテンを務めている佐々木。バラエティ番組『みえる』で初MCに抜擢されると、『2分59秒』(ともにテレビ朝日・ABEMA)でもMCを経験し、東野幸治や千原ジュニア(千原兄弟)といった大物芸人からのいじりに臨機応変に対応していたように、場を仕切りながら笑いにも振ることができる万能型のアイドルだ。『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系/以下、ひなあい)ではMCのオードリーと絶妙な掛け合いを見せるほか、メンバーからいじられる場面も多い。『ひなあい』では佐々木に対して加藤の悪意ある似顔絵や最年長いじりが恒例となっている。「新入生も入ってきたし、学力テストでもやっておこう!」では国語のテストで「筆者が一番言いたかったことは?」という問題に対し、他のメンバーが「佐々木久美の素敵さを知ってほしい」と正解する中、最年少の渡辺莉奈が「久美さんに早く幸せになってもらいたい」と誤回答をしてしまい、結果的に佐々木に対するイジりとなってしまったことがあった。佐々木の凄さは、そうした状況を即座に笑いに変えつつ、さらに後輩も立てることができるということだ。自らもプレイヤーとして爪痕を残しながら、他人も立てられるアイドルが他にいるだろうか。日向坂46ではメンバーが伸び伸びと個性を発揮している場面も多いが、その背景には何が起きても笑いに変える佐々木への信頼が大きいはずだ。

 バラエティで様々な才能を開花している金村。2021年1月には芸能人がさまざまな分野での才能を競うバラエティ番組『プレバト!!』(TBS系)に出演し、未経験ながら「スプレーアートの才能ランキング」にて「才能アリ」として第1位に輝くなど、その才能に注目が集まった。2023年7月13日放送回で新たに「消しゴムはんこ才能ランキング」に挑戦した金村は「夏」をテーマにオードリーの似顔絵を披露。消しゴムはんこの専門家でもある田口奈津子は金村の才能を称賛し、見事満点査定で特待生昇格を決めた。金村と言えば、メンバーの中でもずば抜けて絵が上手なメンバー。『ひなあい』の前身番組『ひらがな推し』の「けやき坂46 絵心ミュージアム」でもデッサンの実力を発揮、6枚目シングルのヒットキャンペーンでは全体のイラスト設計を担当するなど、随所でそのセンスを発揮してきた。金村は芸術センスを通じて、バラエティでも活躍の場を広げていきそうだ。

 今回、『芸能人格付けチェック』に初参戦を果たした河田は最近メキメキと力をつけているメンバーのひとり。グループきっての天然なリアクションが魅力の河田といえば、『ひなあい』の企画「ひな川淳二の怪談ナイト」にて語った「あれは、8年前の秋頃だったでしょうか……秋頃だったでしょうか?」という発言だろう。先日放送された『ひなあい』の「書き出し王決定戦リターンズ!」でも、シリアスなシチュエーションに耐えられずに思わず笑みがこぼれてしまった河田に対して、「秋頃だったでしょうか事件 再び」とテロップが表示されるなど、今では語り草となっている。自ら積極的に笑いを取りに行くタイプではないが、河田の天然な魅力は時に強烈な爆発力を発揮する。最近では『くりぃむナンタラ』(テレビ朝日系)でAマッソ・加納の指示を受けた河田が関西弁でツッコミに挑戦するなど、新たな一面も見せているのが頼もしい。

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