KID PHENOMENON、フレッシュさと親近感で巻き起こす旋風 7人のキャラクターがたっぷり詰まったデビュー曲を語る
LDH史上最大規模のオーディション『iCON Z ~Dreams For Children〜』から誕生した7マイクグループ・KID PHENOMENONが、8月23日、デビューシングル『Wheelie』をリリースした。メンバーは、夫松健介、遠藤翼空、岡尾琥珀、佐藤峻乃介、川口蒼真、山本光汰、鈴木瑠偉の7人。『iCON Z』第一章で流した悔し涙を胸に第二章に挑戦し、さらに輝きを増してデビューを掴んだ彼らは、どんな想いでデビュー曲を制作したのか。メンバーを代表して、ラップ担当の岡尾琥珀、佐藤峻乃介、川口蒼真、鈴木瑠偉に、グループの軌跡と『Wheelie』の制作エピソードを賑やかに語ってもらった。(斉藤碧)
「日常の雰囲気をそのままアーティスト活動に落とし込んでいる」
――デビューおめでとうございます!
一同:ありがとうございます!
――まずは自己紹介をお願いします。
川口蒼真(以下、川口):川口蒼真、16歳です。低音ボイスを活かしたラップと、R&B系のダンスが僕の武器ですね。『iCON Z』でもセクシー担当と紹介していただく機会が多かったので、色気のあるパフォーマンスを日々研究しています。最近は髪を短くして、髪の毛をセクシーになびかせることができなくなってしまったので、短髪に合わせて、オラオラしたダンスもできるようになりたいなと思っています。
佐藤峻乃介(以下、佐藤):同じく16歳の佐藤峻乃介です。僕もガツガツ踊るよりは、R&Bのような色っぽいダンスを得意としているんですけど、僕は蒼真と違って前髪があるので……。
川口:顔に髪がかかってセクシーなんですよ~(羨ましい表情)。
佐藤:あははは。そういった髪の動きや表情も含めて、曲の雰囲気を伝えられたらいいなと思いますね。逆にラップは、声がガツンと耳に飛び込んでくるようなアタック強めのラップが好きなので、ダンスとのギャップにも注目してください。
鈴木瑠偉(以下、鈴木):最年少の16歳、鈴木瑠偉です。得意なダンスジャンルはクランプ。口調はゆっくりで「マイペースだね」って言われることが多いんですけど(笑)、踊る時は力強くダイナミックに。そのギャップが強みだと思います。ラップはガツガツしたフローも好きですが、普段はメロウなラップも好きでよく聴くので、そういう表現も自分の強みにしていけたらいいなと思っています。
岡尾琥珀(以下、岡尾):岡尾琥珀、17歳です。なぜかよく弟扱いされるんですけど、LIL LEAGUE 岡尾真虎の兄です(笑)。僕はどんなジャンルも踊れるのが武器なんですが、特にヒップホップが得意で、力強くパッション全開のダンスが僕らしさだと思います。ラップでもマルチな表現ができるように日々勉強中です。
――今回は以上の4名でインタビューを進めていきたいと思います。キドフェノは公式のあだ名があるということで、あえてあだ名で呼んでいこうと思うんですけど……“そま”くん、デビューが決まった時の心境はいかがでしたか?
川口:僕個人としては、ホッとしたっていうのが一番大きかったですね。僕たちは7人全員が『iCON Z』が始まった当初から参加していて、第一章の時には夢を掴むことができなくて。その時、悔しい想いももちろんあったんですけど、今まで支えてくれた家族や周りの人に申し訳ないっていう気持ちでいっぱいになったんです。だから、第二章で再び夢を追うチャンスをいただき、KID PHENOMENONとしてようやくデビューが決まって、今まで応援してくれたみんなに恩返しができる! と思えたことで、ようやく安心できたというか。と同時に、ここからもっと頑張るぞっていう気持ちにもなりました。
――“しゅんちゃん”、視聴者の方の投票でデビューが決まるというのは、どういう感覚でしたか?
佐藤:武者修行の動員や音源の配信ストリーミング数、SNSの投稿に対する反応など、ファンの方の応援がそのままポイントとして加算されていくので、ファンの方の存在がわかりやすく伝わってきましたね。切羽詰まった状況でも、みなさんが一緒に頑張ってくれていると思うと励みになりましたし、素直にありがたいなって思いました。ただ、ファンの方一人ひとりの応援を感じながらも、デビューするためには100万ポイントという“数”が必要だったので。日々、武者修行で各地のお客さんと向き合いながら、どうやったらたくさんのポイントをもらえるんだろう? っていうことをメンバー内で話し合って、試行錯誤していきました。
――キドフェノはメンバー同士の仲が良くて、いつもワイワイしているイメージが強いのですが、ここまで絆を深めるまでには、何度も話し合い、ぶつかり合ってきた過去があるんでしょうね。
鈴木:そうですね。特にオーディション中は、常に人に見られているプレッシャーや焦りがあったので、全員がめちゃくちゃ追い込まれていて、すごく視野が狭くなっている瞬間があったんです。でも、そういう時こそメンバーで集まって、各自が今思っていることや、お互いの良いところ・悪いところをちゃんと言い合う時間を作るようにしていました。それはデビューが決まった後も変わらずやっていることで、常に嘘なく本音を吐き出せる環境だからこそ、今の信頼関係や本当の意味での仲の良さが成り立っているんだなって思います。
岡尾:(唐突に、目を輝かせて)うちのグループ、みんな性格が良いんですよ!
川口:自分で言う(笑)?
鈴木:あははは。でも確かに、最年長のリーダー(夫松健介)をはじめ、人間的にリスペクトできるメンバーが集まっているから、安心して言い合えている部分もあるので。そういう意味でも、良い関係性だなって思いますね。
――デビューのタイミングで改めて一致団結したというよりは、これまでの積み重ねが自然と今の一体感と勢いに繋がっているんですね。
鈴木:はい。オーディションの時から、メンバー全員が「絶対デビューするぞ!」っていう気持ちをブレずに持っていましたし、「じゃあ、デビューするためにはどうしたらいいか?」という話を何度もしてきたので、いつデビューしても大丈夫な状態で、デビューを迎えられたなって思います。
――ちなみに、以前『LIL LEAGUEのヴィクトリーグ!』(テレビ東京系)のプロデューサー陣にキドフェノの印象を聞いたところ、「陽キャの集まり」だとおっしゃっていました(※1)。「人の話をちゃんと聞いていなかったりするけど、とにかく元気で優しい」って(笑)。
一同:あはははは!
佐藤:それを象徴するメンバーがここに……(岡尾にアイコンタクト)。
岡尾:えっ!?
佐藤:琥珀はムードメーカーだから。それに、グループのコンセプト的にもやんちゃなイメージと言いますか、良い意味で若々しいノリを打ち出していきたいと思っているので、そう言っていただけるのは嬉しいですね。
川口:僕ら、(共同生活中の)家にいる時もこんな感じだもんね(笑)。
佐藤:そうそう、僕たちの日常の雰囲気をそのままアーティスト活動に落とし込んでいる感じ。親近感を抱いてもらいやすいグループなんじゃないかなと思います。
鈴木:そもそもEXILE HIROさんが名づけてくださったKID PHENOMENONというグループ名も、“子供心”を大事にしながら、7人で楽しく新しい“現象”を巻き起こすっていう意味ですし。グループ名、ビジュアル、楽曲……いろんな角度から僕らの雰囲気を感じてもらえるようになっていますね。