TREASURE、ライブステージと笑顔で魅せたファンミーティング詳細レポート 愛情の交信を経て“史上最高”の東京ドーム公演へ

TREASURE、愛溢れたファンミ最終公演

 TREASUREが、自身初の日本での1stファンミーティングツアー『2023 TREASURE FAN MEETING 〜HELLO AGAIN〜』を開催。9月から全国5都市19公演を行い、15万人を動員した本ツアーより、ファイナルを迎えた10月1日・東京 有明アリーナ公演の模様をレポートする。

 会場は、開場中から本編さながらの盛り上がり。BGMで流れる「BONA BONA」や「HELLO」に合わせた掛け声と美しく光るブルーのペンライトが、早くから場内をしっかりとあたためていた。

 「HELLO」のラストのサビで一気に音量が上がって暗転。そこからVCRが流れ、映像が明けると、「皆さんこんにちはー! 『2023 TREASURE FAN MEETING 〜HELLO AGAIN〜』へようこそー!」と登場したメンバー。「Ladies and Gentlemen, Boys and Girls!」と同じフレーズを用いて挨拶していくなか、大阪出身のメンバー・アサヒは、テーマパークのアナウンスを真似してみせた。「遠いところからたくさん来てくださって、本当にありがたいです」「歌う時も膝が壊れるくらい飛び上がってください!」と笑顔を見せたのはヨシ。この日の公演を母親が配信で観ていると告げると、ハルトとアサヒも「うちの家族も観てるらしい!」と次々に明かす一方で、これに便乗した韓国出身メンバー・ジフンの「俺の家族も観てるらしい!」との声には「絶対嘘や(笑)」と突っ込まれていた(U-NEXTの視聴は日本国内限定)。

 今回のファンミーティングでは、ゲーム企画の進行役をルーレットで決定。本公演ではハルトとヨシがMCに決定し、くじ引きで、ハルトが率いる「赤チーム」にはジフン、ジュンギュ、ドヨン、ソ・ジョンファンが、ヨシが率いる「青チーム」にはチェ・ヒョンソク、ユン・ジェヒョク、アサヒ、パク・ジョンウが加わった。

 くじ引きの際には、ジョンウが優里の「ベテルギウス」を熱唱したり、アサヒが嵐の「A・RA・SHI」冒頭のラップパートを歌って観客の揃った掛け声がそれに応答したりと、最初から“心のゼロ距離”を感じながら始まった本公演。そんななか、なぜかノリノリでドン・キホーテのテーマ曲を歌うジュンギュの愛嬌も炸裂していた。また、ジフンがTVアニメ『東京リベンジャーズ』の主題歌でもあるOfficial髭男dismの「Cry Baby」を歌うと、ゲーム開始前にはヨシが客席に向かって「ひよってるやついる!? いねぇよな!?」と作中の名セリフをシャウトし、気合いを入れていた。

 ひとつ目の企画は、昨年から今年にかけて開催した日本アリーナツアーのビハインド映像から出題される「ぜんぶ思い出せるかな?TREASURE JAPAN ARENA TOUR HELLO AGAINクイズ!」。「『JAPAN TOUR 〜HELLO〜』には来てくれましたか?」とヨシが問いかけると、ハルトは「皆さんも考えてみてくださいね。U-NEXTで観てる人にも僕が(解答を)聞きにいきますので」と呼びかける。「ジョンウの2023年の目標は?」にはジョンファンが「背が高くなる!」と正解、続く「ハルトの2023年の願い事は?」にはジョンウが「メンバーがいつも今のままでいてほしい」と答え、正解した。年下メンバーながら、グループのことを深く考えているハルトに、3歳年上のアサヒが「こんなに幼い歳からね、かっこいいわ、ほんまに」と感嘆していたのも頷ける。

 続いては、「すばやく座れ!イス取りTREASURE」。ゲームの説明を聞きながら、右隣にいたジェヒョクの脚を触るジョンウ、まるで兄弟のような“スダムズ”の絡みも見逃せない。1回戦では、ジュンギュが、音楽が流れる最中に何度もイスに座ろうとするも、音楽が止まった際には座ることができず、ハルトと共に脱落。直後にヒョンソク、ヨシ、ジョンウが脱落し、この時点で青チームの残りはジェヒョクたったひとりに。最終的にジフンが生き残り、赤チームがポイントを獲得した。続く2回戦ではイスに座ろうとしたヒョンソクがバランスを崩して転倒したり、ジフンが自分の後ろにあるイスに気づかず、前を歩くアサヒが座ろうとしたイスを引いたことで、アサヒが大胆にひっくり返ったりする場面も。アサヒは画面に映し出されたリプレイ動画を見ながら、「イスあんのに、後ろに! 余ってんねん!」「時空間移動したわ、ワープした」と驚いた様子。そのほかにも、かわいい見た目ながら“筋肉マン”と称されるジフンと180cmの体格を持つジョンファンが、音楽が止まった瞬間にイスを担いで持っていってしまうなど、ルールを度外視した行動も連発。これが本当の「イス取り」ゲームなのかもしれないと思いそうになるほど、その一部始終が堂々とした態度だった。

 ファイナルラウンドでは、ヒョンソクとジフンの“リーダーズ”対決に。先日共演した新しい学校のリーダーズの「オトナブルー」を踊りながら歌ってみせ、ハルトに「“新しいTREASUREのリーダーズ”や」とツッコまれる仲のよさを見せるも、結果的にはヒョンソクが勝利。さまざまなハプニングを乗り越えて念願の勝利を掴んだこともあり、泣き真似をしながら喜びを滲ませた。

 3つ目は、「英単語を当てろ!人文字TREASURE」。チームごとにひとりが解答者、残りの4人がジェスチャーを担当。4人はモニターに表示された4つの文字からなる英単語を1文字ずつ身体で表現し、解答者はそれを見て何の単語かを当てるというゲームだ。赤チームは8問正解して計120ポイント、青チームは10問正解して計130ポイントとなり、接戦が続いていく。なかでも、ハルトが大真面目な顔でやって見せた“R”の再現度の高さと、それを真似て同じようにポーズを決めたアサヒの姿には、客席も笑いを堪えきれないようだった。

 4つ目に行われたのは、「この曲なぁんだ?イントロTREASURE」。1曲目にヒョンソクが解答したのは、TREASUREの「B.O.M.B」だ。そのまま1コーラス踊り出してしまうメンバーに、MCを務めるハルトはそれを鎮めようと飛び回りながらも収拾がつかなくなり、後半はステージに座って静かに見守っていた。自分たちも含めたYGアーティストの楽曲が流れるステージ上で彼らに踊ることを禁じるのは、もはや不可能に近いだろう。その後も、G-DRAGONの「삐딱하게 (Crooked)」をジフンがスタンドマイクで熱唱し、メンバーもステージに広がってMVを再現したり、WINNERの「LOVE ME LOVE ME」を楽しそうに歌ったりと、先輩の楽曲の数々にテンションが上がる10人。BIGBANGの「뱅뱅뱅 (BANG BANG BANG)」のイントロが流れ、スタンドマイクに飛びついたハルトが勢いのあまり「BIGBANGの『BANG BANG BANG』さんです! あ、間違えた!」とアーティスト名につけるはずの敬称を曲名につけてしまう場面もありつつ、音楽番組やコンサートでも度々カバーしてきたこの楽曲の1コーラスを完璧に歌い上げ、YG ENTERTAINMENTの血筋を濃く感じさせていた。

 5曲目は、TREASUREの新ユニット・T5による新曲「MOVE -JP ver.-」。ハルトが軽々とマイクに辿り着いて解答すると、ジフン、ジュンギュ、ジェヒョク、ドヨン、ジョンファンからなるオリジナルメンバー5人が中央で生パフォーマンスを披露し、観客の悲鳴にも似た歓声が会場に響きわたる。同じくハルトが正解したAKMUの「Love Lee」では、アサヒがラップをしたり、踊るヒョンソクとジフン、仲よく社交ダンスをするジェヒョクとドヨンなどの姿も確認することができた。止まらないハルトの快進撃に、思わずジュンギュが「今日、何を食べた?」とその秘訣を聞くも、「今日何も食ってないっす」「このために胃(の中身を)全部なくしてきたんです」と答えたハルト。どうやら気合いの入れ方が一味違ったようだ。

 ラストは、ヨシとハルトがBIGBANGの「FANTASTIC BABY」を解答。冒頭のG-DRAGONパートをヒョンソクが、SOLパートをジフンやジュンギュ、ジョンウが、T.O.Pのラップパートをハルトが歌い繋ぎ、中盤にはヒョンソクとヨシのラップに、ふたりを囲むジェヒョクとジョンウが合いの手を入れるシーンも。全力で楽しむ10人の姿からは、強い音楽愛とYG愛をあらためて感じ取ることができたのではないだろうか。

 4つの企画を経た最終結果は、見事、赤チームの勝利。すると、ステージ上手に正座で固まり、哀愁感を漂わせる青チームの面々がモニターに映し出される。特に、今回はイントロクイズでのハルトの高い正答率が赤チームの勝利に大きく貢献したこともあり、「ハルト、足が長いもんな……」「あいつ、(マイクまでの距離が)2歩だぜ……どうやって勝つんだよあんなの」「しかもあいつYGめっちゃ好きなんだよ」「知らない曲、ねえんだよ……」と、同じく日本出身のメンバー・ヨシとアサヒが、ハルトの恵まれたスタイルが勝因のひとつであると嘆く。勝利のご褒美にあんこ玉を手にした赤チームは、ジュンギュがジョンウに、ハルトが「ヒョンソクくん、ダイエット終了!」と言いながらヒョンソクに、それぞれ「あーん」という効果音がつきそうな形でお裾分けをする光景も。また、ジフンがお菓子の説明書を読みながら「“いんげん”って何ですか?」と日本語が堪能な彼ならではの高度な質問を投げかけていた。

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