TREASURE、『Mステ』初出演で見せつけたエネルギー溢れる圧倒的なパフォーマンス 2度目の日本ツアー開催で高まる期待

TREASURE『Mステ』で見せた無二の存在感

 YG ENTERTAINMENT所属のTREASUREが、9月29日に『ミュージックステーション 3時間スペシャル』(テレビ朝日系)に出演した。所属するYG ENTERTAINMENT出身のアーティストからはBIGBANG、2NE1、BLACKPINKに続いて4組目の出演だ。

 コロナ禍の2020年8月7日にデビューしたTREASUREは、韓国出身のチェ・ヒョンソク、ジフン、ジュンギュ、ユン・ジェヒョク、ドヨン、パク・ジョンウ、ソ・ジョンファンの7人と、YG JAPANの練習生だった日本出身のヨシ、アサヒ、ハルトの3人による10人組で、YG ENTERTAINMENTからは初となる多国籍ボーイズグループだ。

TREASURE - 'BONA BONA -JP Ver.-' M/V

 デビューサバイバルプログラム「YG宝石箱」を経て、デビュー曲「BOY」のリリース後、2020年から2021年にかけて『Asia Artist Awards』『Mnet Asian Music Awards(MAMA)』『Golden Disk Awards』『ソウル歌謡大賞』などの主要アワードで新人賞を受賞。『MAMA』では、世界中のファンの投票で上位10組が決定する「Worldwide Fans' Choice」をデビュー以降毎年獲得している。

 YG出身のボーイズグループとしては、サバイバルオーディション番組を通してデビューするという点や、ラップ担当メンバーを複数名含む部分は先輩グループと同様だが、1999年〜2005年生まれと全体的にデビュー年齢が若く、多国籍なメンバー構成で、大人数ならではのフォーメーションによるカル群舞をパフォーマンスのメインに置くなど、より本格的な“アイドルボーイズグループ”を志向している。ヒョンソク、ヨシ、ハルトのラップラインは自らラップメイキングを行っているが、メインで作曲した楽曲がアルバムに収録されているアサヒやジュンギュなど、メンバーが作詞作曲に参加した楽曲も活動ごとに増えており、「成長」もグループのキーワードのひとつと言えるだろう。

 デビュー年の2020年は、コロナ禍によるさまざまな制限で海外を含めた公演の実施自体が難しいこともあり、同年8月リリースの『THE FIRST STEP : CHAPTER ONE』(タイトル曲「BOY」)、9月リリースの 『THE FIRST STEP : CHAPTER TWO』(タイトル曲「사랑해 (I LOVE YOU)」)、そして11月に『THE FIRST STEP : CHAPTER THREE』(タイトル曲「음 (MMM)」)と、雰囲気の異なるタイトル曲で、国内で連続して精力的にアルバム活動を展開。翌年の2021年1月には、閉塞感のあった世のなかをヒーリングするような「MY TREASURE」がタイトル曲の初のフルアルバム『THE FIRST STEP : TREASURE EFFECT』をリリース。2022年2月には『THE SECOND STEP : CHAPTER ONE』(タイトル曲「직진 (JIKJIN)」)、10月に『THE SECOND STEP : CHAPTER TWO』をリリース。『THE SECOND STEP : CHAPTER ONE』は世界30カ国のiTunesチャートで1位になり、収録曲の「다라리 (DARARI)」はTikTokで人気のミームとなった。

 同時に、2022年からは本格的にライブ活動も開始。4月にソウルのオリンピックホールで開催された『TREASURE 1ST CONCERT [TRACE]』に続き、初の単独での海外公演を含む『HELLO』ツアーは2022年11月の韓国公演を皮切りに2023年5月まで開催され、日本、台湾、マレーシア、インドネシア、タイ、シンガポール、フィリピン、中国、香港など全17都市を巡った。日本では7都市24公演に加え、今年1月には京セラドーム大阪で2DAYSが追加公演として開催され、韓国アーティストの初来日ツアー史上最多の29万人を動員した。

TREASURE - ‘HELLO’ M/V

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