Stray Kids、日本1st EPが2週連続首位獲得　LiSA迎えた「Social Path」は海外ヒットの可能性も？

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参照：https://www.oricon.co.jp/rank/ja/w/2023-09-25/

　2023年9月25日付（9月19日発表）のオリコン週間アルバムランキングで首位を獲得したのはStray Kidsの日本1st EP『Social Path (feat. LiSA) / Super Bowl -Japanese ver.-』で、推定売上枚数は72,008枚だった。先週、506,212枚を売り上げて首位となった勢いをそのままに、二週目に入ってもインパクトのある成績を収めている。その他、トップ10圏内で初登場となる作品としては、2位がすとぷりのメンバー・さとみのソロアルバム『Never End』（71,906枚）、3位 布袋寅泰『GUITARHYTHM Ⅶ』（13,271枚）、8位 吉井和哉『20』（8,265枚）、9位 龍宮城『2 MUCH』（8,240枚）だった。

　本題に入る前に少し寄り道。6位にランクインしたRIIZE『Get A Guitar』はSMエンターテインメント発の7人組新人ボーイズグループで、タイトル曲「Get A Guitar」はミニマムなファンクチューン。タイトなサウンドでまとめられたトラックが素晴らしいし、パフォーマンスの魅力も存分に伝わる秀作だ。しかし、SMエンタはケレン味が強いイメージがあったので、意外というか、「こんなに素直にいいんだ」という驚きも。

　さて、今回取り上げるのは首位のStray Kids。見た通りダブルタイトルのEPだが、目玉は「紅蓮華」のヒット以降リスナー層をいっそう広げ、いまも注目を集めるLiSAをフィーチャーした「Social Path (feat.LiSA)」だろう。この曲はグループ内ユニット・3RACHAの書き下ろしで、ドラムンベースのビートにロックなギターが絡むアップリフティングなサウンドに加え、メロディは美しく力強い。ロック系の楽曲を本領とするLiSAのエネルギッシュな歌唱との相性も抜群だ。日本オリジナル曲ということもあり日英バイリンガルの歌詞になっているが、比率でいえば9割くらいは英語。そんなわけで、日本向けではありつつ、きっかけがあれば日本だけではなく英語圏でもリスナーを獲得しそうな印象がある。Stray Kidsはもちろん、たとえばLiSAの海外のファンベースとつながったら大きなシナジーがありそう。

　歌詞の内容は、3RACHAの一角を占め、Stray Kidsリーダーでもあるバンチャンいわく、自身の経験をもとにしているそう。自分の信じる道を突き進む覚悟をパワフルに、しかしやさしさをにじませながら描いていることもあって、曲調とあわせてまるでドラマやアニメの主題歌のような風格さえある。とはいえ〈Gave up my youth / For my future / I just want to / Rise up stronger〉とK-POPアイドルに歌われると、その説得力に打たれつつも、どこか複雑な気持ちになったりもする。