TOWA TEI&高木完が語り合う、“目”を使ったレコードの楽しみ方 自慢のコレクションの数々が登場したスペシャルトークショー

TOWA TEI&高木完トークショー

 TOWA TEIが9月6日、初の全編インストソロアルバム『ZOUNDTRACKS』と、前作『LP』の続編にあたるアルバム『TOUCH』の2作品を同時リリースした。『ZOUNDTRACKS』は、ゲストを一切迎えずに制作したのに対して、『TOUCH』は、細野晴臣をはじめとした豪華ゲストを迎えて制作した楽曲を収録している。

TOWA TEI&高木完
TOWA TEI&高木完

 9月11日、この2作品のリリースイベントの一環として、TOWA TEIのトークショーが渋谷タワーレコードで開催された。ゲストは、『TOUCH』のリード曲として7inchのみで先行リリースされていた新曲「EAR CANDY」に原田郁子(クラムボン)と共に参加した高木完。旧知の仲の2人による、カジュアルでありながら、それぞれの深い音楽への愛に満ちたトークが約1時間にわたり繰り広げられた。

 最初のテーマは、今回リリースされた2作品の制作過程について。TOWA TEIが、なんとなくラップを入れたい曲があり、誰がいいか考えたところ、時々連絡を取り合っていた高木にお願いして「EAR CANDY」の制作が進んだという。TOWA TEIの自宅でワインを飲みながら楽曲のテーマについて話し、そこで得た情報やヒントをもとに高木がラップを考えたというエピソードが明かされ、改めてお互いの親密な関係性が伝わってきた。また、TOWA TEIは「自分で自分にお題を出して、そのテーマをもとに曲を作る」という方法で『ZOUNDTRACKS』の収録曲を作ったことを振り返った。例えば、「アニメのヒロインみたいな曲」というお題を自分に課し、そこから生まれたのが1曲目の「MUSE」であったという。

高木完

 その後は、2人がそれぞれ持ち寄ったレコードを紹介して、実際にDJブースでプレイし合うコーナーへ。今回2人がコラボレーションした楽曲「EAR CANDY」(耳のキャンディ)にちなんで、「EYE CANDY」(目のキャンディ)、つまり目の保養になるようなジャケットのレコードをお互いが順に紹介し合っていった。TOWA TEIは、YENレーベルの作品や、自身の作品『ecollage』(自宅にあった大量の雑誌を用いてコラージュでジャケットデザインを制作した)、高木はミュージカル版『ロッキー・ホラー・ショー』のバンドアレンジのサウンドトラックなどを次々と紹介し、それぞれ惹かれたポイントや、その作品への思い入れを伝え合った。(途中で派生して、家に置いておきたくないジャケットの作品も紹介された)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ライブ評」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる