連載「lit!」第67回:JO1、OCTPATH、MAZZEL、THE RAMPAGE、世が世なら!!!……ボーイズグループの夏を振り返る
THE RAMPAGE「Summer Riot ~熱帯夜~」
前作「16BOOSTERZ」のミュージックビデオが1000万回再生を超え勢いに乗るTHE RAMPAGEの新曲。疾走感のある前作に比べ、思わず体の動くような心地いいダンスサウンドはそのままにボーカル3人の声を堪能できる落ち着いたナンバーとなった。吉野北人の淡い歌声が残響のように広がるアウトロにもこだわりが感じられる。「WELCOME 2 PARADISE」や「HEATWAVE」に続くTHE RAMPAGEの大人な色気のあるサマーソングの定番となりそうだ。10月からはアリーナツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2023 “16” NEXT ROUND』が始まる。衰えぬ勢いで縦横無尽に暴れまわる16人から目が離せない。
世が世なら!!!「無駄」
最後は世が世なら!!!から8月9日にリリースされた3rdシングル『メダチタガリアン』のカップリング曲を紹介したい。“真面目型おふざけ集団”をコンセプトに掲げポップでキャッチーな曲のイメージがある彼らだが、この曲では淡々としたリズムに乗った皮肉にも聞こえるリアルな歌詞が共感を誘う。ミュージックビデオでは、メンバー全員で黒板に歌詞を書きながら代わる代わるカメラに近づきリップシンクをしていくワンカット撮影に挑戦。だんだんと削れていくチョークや雑に消された文字の上にさらに言葉が重ねられていく様子が、この曲が歌うどうしようもなくやるせない日々を表しているようにも見える。フレッシュな彼らの新たな魅力が光る一曲となった。
この他にも、TOBEからIMP.が「CRUISIN'」を世界同時配信してデビュー、EBiDANからはICExが「CANDY」でメジャーデビューするなど新たな顔ぶれも参入し、ボーイズグループ界は変わらず群雄割拠の盛り上がりを見せている。そしてこの夏の話題として欠かせないのは7月15日に生放送された『音楽の日2023』(TBS系)でのボーイズグループのコラボステージだろう。彼らの熱いパフォーマンスは事務所の壁を越え、ファンの期待を超え、常識をも壊していったように思える。これまでの“当たり前”が取り払われつつある今、ボーイズグループ界はどのように変わっていくだろうか。2023年の夏を彩った楽曲を聴き返しながら、彼らの生み出すエンターテインメントに期待したい。
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