BTS、BLACKPINK、NewJeans、テイラー、ジェイ・Z&ビヨンセ……更新され続けるユニークなギネス世界記録
もちろん、ギネス世界記録に認定されているのは、K-POPのアーティストだけではない。たとえばテイラー・スウィフトも数多くの世界記録を保持し、近年も更新し続けているアーティストである。「Spotify配信1日目で最もストリーミングされたアルバム(女性アーティスト)」や「アメリカで最も売れた女性カントリーアーティストによるアルバム」「米ビルボード・アーティスト・チャート“Artist 100”で最多1位獲得アーティスト」など端的にテイラーの根強い人気を証明する世界記録が並ぶなか、目に入ったのが「Billboard Hot 100でトップになった最も長い楽曲」といった、ちょっと変わった世界記録である。これは再録アルバム『Red (Taylor’s Version)』(2021年)に収録されている10分13秒の楽曲「All Too Well (10 Minute Version)」がBillboard Hot 100で首位を獲得したことによる世界記録である。ドン・マクリーンが保持していた8分37秒の楽曲「American Pie」による記録を約50年ぶりに更新したのだ。このような一風変わった世界記録を認定しているのもギネス世界記録の懐の深さの表れであろうか。
さらにヒップホップやR&B界でも世界記録を保持するアーティストは多く存在する。ジェイ・Zとビヨンセは、その代表的存在といっていいだろう。売上や再生回数からチャート成績、最高収入までさまざまな世界記録を持つこの2人。そんななかでも、なんともこの2人らしい、いやこの2人にしか樹立できない世界記録がある。それは2021年に認定された「夫婦による最多グラミー賞獲得」の世界記録である。1999年から2023年までに合計56回のグラミー賞を受賞したカーター夫妻。その内訳は、ジェイ・Zが24回受賞、ビヨンセが32回受賞と各個人としても驚くべき受賞数である。ジェイ・Z、ビヨンセともにまだまだ現役であることを考えると、この記録はこれからも更新され続けそうである。
このように蓄積と更新を続けるギネス世界記録。具体的な記録を目にすることで、世界記録を保持するアーティストの人気や偉大さをより客観的に捉えることができそうだ。
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