今年の“夏フェス王者”は誰の手に? 完全復活の2023年、出演回数の最も多いアーティストを大調査

 2023年は数多くの夏フェスが開催された。近年敷かれていたコロナ禍による規制を廃止した形で開催されたフェスも多く、今年は久しぶりに夏フェスへ行き、思う存分満喫した、という方も多かったのではないだろうか。

 そんな2023年、いちばん多く夏フェスに出演したアーティストは誰だったのだろうか? 今年の夏フェス出演ランキングをまとめ、ランキング形式でその結果を確認できればと思う。

 なお、今回は7〜9月開催の以下の56の音楽フェス(屋内外含む)を対象に調査を行った。

7/1 『見放題2023』、7/1・2 『京都大作戦2023』、7/8・9 『GREENROOM CAMP’23』、7/8・9 『Talking Rock! FES.2023』、7/15・16 『CORONA SUNSETS FESTIVAL 2023』、7/15・16 『JOIN ALIVE 2023』、7/15・16・17 『ap bank fes '23 〜社会と暮らしと音楽と〜』、7/15・16・17 『CURRY&MUSIC JAPAN 2023』、7/15・16・17 『GFB'23(つくばロックフェス)』、7/15・16・17 『J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2023 -Best Music & Market-』、7/15・16・17 『LuckyFes 2023』、7/22・23 『MURO FESTIVAL 2023』、7/22・23 『NUMBER SHOT2023』、7/22・23 『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2023』、7/22・23 『焼來肉ロックフェス2023』、7/28 『ODAWARA SUMMER FESTIVAL 2023』、7/29・30 『OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.12』、7/28・29・30 『FUJI ROCK FESTIVAL'23』、8/5・6 『ONE PARK FESTIVAL 2023』、8/4・5・6 『TOKYO IDOL FESTIVAL 2023 supported by にしたんクリニック』、8/5・6・11・12・13『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023』、8/11・12 『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2023 in EZO』、8/13 『エキサイティングサマーinワジキ 2023』、8/18 『SONICMANIA 2023』、8/19・20 『MONSTER baSH 2023』、8/19・20 『SUMMER SONIC 2023』、8/20 『Sky Jamboree 2023』、8/25・26・27 『SWEET LOVE SHOWER 2023』、8/26 『音楽と髭達2023 - WA -』、8/26・27 『The MusiQuest』、8/26・27・9/2 『RUSH BALL 2023』、9/1・2・3 『Slow LIVE'23 in 池上本門寺 20th Anniversary』、9/2 『SLOW DAYS』、9/2・3 『29th Sunset Live 2023』、9/2・3 『TREASURE05X 2023』、9/2・3 『WANIMA pre. 1CHANCE FESTIVAL 2023』、9/9・10 『JA共済presents RADIO BERRY ベリテンライブ2023 Special』、9/9・10 『Local Green Festival’23』、9/9・10 『OSAKA HAZIKETEMAZARE FESTIVAL 2023』、9/9・10 『WIND PARADE ’23 presented by FUJI & SUN × ぴあ × ライブナタリー』、9/10 『SORAON2023 supported by SHIRO』、9/16・17 『秋田CARAVAN MUSIC FES 2023』、9/16・17・18 『KOYABU SONIC 2023』、9/16・17・18 『New Acoustic Camp 2023』、9/16・17・18 『TOKYO CALLING 2023』、9/16・17・18 『WILD BUNCH FEST.2023』、9/18 『SEGA SAMMY presents UMK SEAGAIA JamNight 2023』、9/23・24 『MACHIFES. 2023』、9/23・24 『りんご音楽祭2023』、9/23・24 『山人音楽祭 2023』、9/23・24 『中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2023』、9/24 『いしがき MUSIC FESTIVAL 2023』、9/30 『THE DROP FESTIVAL 2023 in Japan』、9/30・10/1 『ASO ROCK FESTIVAL FIRE 2023』、9/30・10/1 『PIA MUSIC COMPLEX 2023』、9/30・10/1 『オハラ☆ブレイク’23秋』(順不同)

 出演者については8月24日時点で発表されているアーティストのみを対象としており、同じフェスへの出演は日程や場所を分けて複数回出演した場合も「1回」とカウントしている(例:『SUMMER SONIC』の東京/大阪W出演は出演数1回としてカウント)。また、アーティスト都合による出演キャンセルはカウント対象外とし、主催側の判断による開催中止/途中中止は通常通りカウント。同バンドでのアコースティックセットは通常編成での回数に加算、その場合の同フェス複数出演は回数には加算しないこととした。

5位/計10回出演

 まずは5位から発表したい。この段階で、10本の夏フェスに出演しているアーティストしか登場しないのだが、該当のアーティストはこの通りとなっている。

 夏フェス常連から新世代まで名前が躍り出る結果となった。カントリー調のあるサウンドが印象的で、小気味の良いテンポとリズムで魅せるパフォーマンスが武器のバンド・go!go!vanillasをはじめ、UKロックを下地にしたソリッドかつ硬派なギターロックで、がっちりと観客の心を掴む[Alexandros]、MCはほぼ変わらないながらもセットリストは毎回ほぼ異なるという珍しいタイプのバンドとも言えるUNISON SQUARE GARDEN。そして、胸を突き刺す恋愛ソングをはじめ、若い世代を中心に人気を博しているThis is LASTとマルシィ。この2組は、今年は大型フェスにもその名前を連ねる場面が増えた。

4位/計11回出演

 ここで名前が登場したバンドは、ジャンル性が多種多様だ。洒脱かつスリリングなサウンドでオーディエンスを“揺らす”Kroiがいたり、「君と夏フェス」でもって、今の夏フェスの空気を明言したSHISHAMOがいたり、熱くて感情を揺さぶる真っ直ぐなロックをぶちかますSUPER BEAVERがいたり、ユーモアがあってコミカルながらも各フェスへのリスペクトをパフォーマンスに落とし込むキュウソネコカミがいたり、パンクを多幸感のある形で鳴らして会場全体を巻き込むハルカミライがいたり、「悲しみはバスに乗って」や「リンジュー・ラヴ」をはじめ、今年も話題曲を連発したマカロニえんぴつがいたりと、錚々たる顔ぶれになっている。また、これまでは夏フェスのイメージがあまりなかったWurtSもここに名前を連ねている。「分かってないよ」の披露が今年の夏フェスのハイライトになった、という人もいたのではないだろうか。

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