May J. 暗闇の時間を経て到達した“ユニバーサルラブ”の精神 「今はもう全く負のものは入れずに、光だけでいたい」

May J.  “ユニバーサルラブ”の精神

幸せを追いかけることに対してギブアップしたくない

May J.

ーー本格的なラップにも挑戦してます。

May J.:アティチュードというか、〈私達の目的は何なの?/私達は何のために生きてるの?〉というリリックを少しシニカルな感じでやってほしいというディレクションを受けました。isseiくんのディレクションが面白くて、楽しかったです。

ーーR&Bですけど、今のダンスポップやファンキーなニューディスコ感もありますよね。アンビエントやエレクトロニカ寄りのDark PopからR&Bにカムバックしてどう感じましたか。

May J.:比べるものではないかな。前のミニマムな感じも素晴らしいと思ったし。でも、こういう曲だとやっぱり音圧がドーンとくるんですよ。トラックダウンで久々にすごい音圧をバーンって受けて。それが、どこか懐かしいというか。昔はこういう感じだったな、みたいな音の圧をすごく感じましたし、出来上がった曲を聴いて、めちゃくちゃ好きだなって感じて。この好きっていう気持ちが伝わってくれたら何よりだなと。本当に楽しい、ノレる、とにかくポジティブになれる楽曲になったので、もう理想通りになりました。

ーーMVも制作しているんですよね。

May J.:はい。今回初めてご一緒する監督さんなのですが、すごく面白いアイデアがたくさんで。スタジオでの撮影がメインなんですけど、いろんなエフェクトをかけたりして、今まで撮ったことないようなものになると思うので、お楽しみに。

ーーここから新たなフェーズに突入するということですが、1曲完成して、その先はすでに見えてますか。

May J.:今はもうポジティブな気持ちしかないですね。もう一度、音楽でみんなで盛り上がりたい。そういう、みんなで一つになれるような曲を作りたいなって。やっぱりライブも変わってきてるじゃないですか。抑える時期はもういいよねっていう気持ちなので、音楽も自然とそういうふうになってくるんじゃないかな。自分も明るく変わってきてるし、こんなに人間って変われるんだなって思いました。

ーー明るく開けましたよね。

May J.:そうですね。あの時期があったからこそ、もういいよねっていう気持ちになれましたね。

ーーサウンド的にはR&Bがメインですか?

May J.:2000年代と現行のR&B、ヒップポップ、時にはK-POPの要素も加えた感じになりそうかな。トータルプロデュースは今井さんで、クリエイターは全部変わっていくみたいな。

ーーそう聞くと、ハウスとR&Bを融合したものや、R&B寄りの2ステップもありそうですね。

May J.:楽しみにしていてください。

ーー早く聴きたいです。

May J.:(笑)。プリプロするときに、キーを決めるじゃないですか。いつもだったら、どんどん上げる方向に行っちゃうんですけど、今井さんに「なんで下げないの?」と言われて。下げて歌ってみたら、「これ、何か新しいね」っていう発見がありました。今までだったら絶対に下げないところを下げるっていう提案もしてくれてるし、やっぱり今井さんはビジョンがすごいんですよ。

ーー歌謡曲/J-POPの人たちは、あえて高いキーを設定することで、ちょっと無理して歌ってるのが、リスナー的にはグッとくるのではないかと思い込んでますよね。

May J.:私もその中の一人でした(笑)。

ーー(笑)。今、世界を席巻してるNewJeansもすごく優しいボーカルですし、トレンドも変わってきてる感じがあります。

May J.:私もNewJeansのボーカルの録り方をけっこう研究しました。リズムの取り方がかっこいいし、ビブラートも使っていない。ビブラートを使わないってすごく大変なんです。私はもともとビブラートで筋肉を使っていたので、違う筋肉を使って歌うことになるから、最初は本当にできないっていう感じでした。でも、それもまた変化として、チャレンジを楽しみたいなっていう気持ちになっています。

ーー「Spread Love」リリース前にはビルボードでのライブもありましたよね。今、音楽活動の歩みを止めていないのはどんな思いからですか?

May J.:ライブは今までみたいな本数はできないのですが、常に動いていたいし、何かをしていたいんです。もっとフェスやイベントもいろいろ出たかったんですが、今はちょっと難しいので、じゃあ、この間にがっつり曲を作ろうと思って。ファンの人はたぶん、休むと寂しい思いをするだろうなとも思いますし。

ーーでも、3年ぐらいは少しお休みするかなと想像してました。

May J.:きっとそう思ってるんじゃないかなっていうのを裏切りたくて(笑)。

ーー来年2月からミュージカル『ボディガード』の再演も決まってますよね。

May J.:1月から稽古が始まります。例えばライブがないと、全然歌わなくなっちゃうので筋肉が衰えるし、全然声が出なくなるっていうのが一番の闇なんですよ(笑)。だから、逆に常に自分のスタンダードを保てる状況にありたいという気持ちですね。

ーーずっと歌っていたいという気持ちは変わらないんですね。

May J.:変わらないですね。自分の楽しいこと、幸せを追いかけることに対してギブアップしたくないし、それを両立できる方法を自分で見つけようと思いました。もちろん、これからは想像以上に大変だと思うんですけど、それはそれで「じゃあ、こういうふうにシフトしよう」とか、いろいろ試行錯誤できるんじゃないかと思っています。

■リリース情報
デジタルシングル「Spread Love」
配信開始:2023年8月27日(日)

ミュージックカード
『Spread Love』
①TYPE:A:600円(税込)
②TYPE:B:600円(税込)
③TYPE:C:600円(税込)

■関連URL
May J. official HP: https://www.may-j.com/

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