あめんぼぷらす「カイホウエクササイズ」がバイラル首位 “YouTuberのコミックソング”とあなどれない楽曲の強度

 Spotifyの「Daily Viral Songs(Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの8月9日付のTOP10は以下の通り(※1)。

1位:あめんぼぷらす, チバニャン「カイホウエクササイズ」
2位:99 God「Bodega」
3位:Icekun「Selfish girl」
4位:シャイトープ「ランデヴー」
5位:Jung Kook, Latto「Seven (feat. Latto) (Explicit Ver.)」
6位:崎山蒼志「燈」
7位:nyamura「you are my curse」
8位:キタニタツヤ「青のすみか」
9位:FANTASTICS from EXILE TRIBE「Tell Me」
10位:KISS OF LIFE「Sugarcoat (NATTY Solo)」

 毎週このチャートをチェックしている筆者も移り変わりの早さにはいつも驚かされる。他の音楽チャートより流動性が高い分、トレンドの機微をキャッチすることができるのが、このバイラルチャートの特性であるとも言えるだろう。

 トップ10にランクインした楽曲の半数が今週初登場の楽曲。このなかにも今後大きなヒットにつながる楽曲が潜んでいるかもしれない。例えば、9位にランクインしているFANTASTICS「Tell Me」。EXILEのパフォーマー、世界と佐藤大樹を中心に結成されたダンス&ボーカルグループのFANTASTICSの14枚目のシングル曲となる「Tell Me」は、ギターのサウンドが印象的なファンキーなナンバーである。底抜けにパワフルなポップソングが、この暑い夏をさらにアツくする。そして、8位にランクインするキタニタツヤ「青のすみか」も見逃すことはできない。テレビアニメ『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折」オープニングテーマ曲に抜擢されたこの楽曲。「青春時代特有の別れ」というコンセプトを疾走感のある激しいギターロックチューンとしてアウトプットすることで、寂寥感と青春の焦燥感がないまぜになったような独特な印象を残す仕上がりになっている。エンディングテーマ曲の崎山蒼志「燈」とともに、まだまだ『呪術廻戦』関連楽曲がチャートを賑わし続けることになりそうだ。

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