SEVENTEEN JUN・THE 8、aespa NINGNING……K-POP中華圏メンバーの活躍 中国での芸能活動と並行するケースも増加傾向に

 韓国発の6人組ガールズグループ、EVERGLOWが8月18日に自身4枚目となるミニアルバム『ALL MY GIRLS』をリリースする。前作、2021年12月にリリースした3rdミニアルバム『Return of the Girl』を発売してから、1年8カ月ぶりのカムバックとなるためファンの期待も高まっている。

 実は、彼女たちが今回のカムバックまでに長い空白期間があったのは、メンバーのYIREN(イロン)が中国での芸能活動を始めたことも影響していると考えられる。グローバル化が進むK-POPシーンにおいて、外国人メンバーが在籍するグループが年々増えてくる中でも特に中華圏出身のメンバーは多く、近年では彼ら・彼女らが韓国での芸能活動と並行して中国でも芸能活動を行うケースがよく見られるのだ。

 そこで、本記事ではK-POPシーンの第一線で活躍する中華圏出身のメンバーたちの中国活動についてフォーカスしていく。

K-POP中華メンバー、かつては母国で活動したらそのまま韓国に戻らないケースも

 YIRENは、2022年1月に学業と休養のため中国に帰省し、約1カ月の活動休止を発表。しかし、その後も韓国に戻ることはなく、中国に滞在。さらには、現地でバラエティ番組やダンスバトルショーなどにも出演し、中国で芸能活動をスタートさせていたことが明らかになっている。

 実は、これまでにK-POPグループの中華圏出身メンバーが中国でも芸能活動を始め、現地で個人事務所を設立してそのまま韓国に戻らなくなったケースは数多くある、元EXOレイ、元f(x)のビクトリアや元PRISTINのギョルギョンなどが当てはまる。また、自身で事務所を立ち上げていないものの、中国活動をスタートさせてそのままグループに戻らなくなったという点では、元宇宙少女のソンソ、ソニ、ミギも同様だ。

 これには、2016年から始まった中国国内での韓流コンテンツを規制する「限韓令」の取り締まりが特に強まった時期と彼らの中国活動時期が重なったことや、韓国より中国の方がより自身がやりたいことを実現できるなど、様々な理由が考えられる。

 そんな前例もあって、YIRENが活動休止を発表してから現在までの1年8カ月の間、EVERGLOWの一部のファンからは「YIRENがこのまま脱退してしまうのではないか...」といった声が上がることも多々あったが、EVERGLOWのカムバックが発表されたことにより、そんな不安も払拭された様子だ。

 また、今回のYIRENのケースだけでなく、(G)I-DLE ウギやSEVENTEENのJUNとTHE 8、GOT7 ジャクソンのように中国でバラエティや音楽番組などに引っ張りだこのスターとして活躍しつつ、韓国での活動も両立できているケースも増えつつある。中国での個人活動と韓国でのグループ活動を両立できる環境が整いつつあるのではないだろうか。

【纯享版】朴宰范&宁艺卓《你在哪里》丨#舞台2023 The Next EP1丨#TheNext

 そして、最近ではaespaのNINGNING(ニンニン)が中国のSNS・Weiboで個人アカウントを開設、現地の音楽サバイバル番組『舞台2023』にも出演したことで、多くの中国ファンを賑わせている。韓国のソロアーティスト、JayParkと中国語楽曲「妳在哪裡 (WYA) 」でコラボを果たし、番組内で披露したそのステージパフォーマンスが話題となっているのだ。

 先述のYIRENらと異なりNINGNINGの所属するaespaはデビュー後3年未満と、グループとしてもまだ新しい。そんな彼女が中国でも活動できるようになったのは、先ほど挙げた中華メンバーたちが中韓活動を両立する前例を作ったことによるものかもしれない。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる