内田雄馬、アーティストデビュー5周年 さまざまな場面で輝くタレント性と音楽的挑戦
内田雄馬がアーティストデビュー5周年を迎えた。
デビュー5周年を記念して特設サイトが公開され、「digital single series」と銘打った6カ月連続のデジタル配信企画もスタート。多士済済な面々がさまざまに活動している男性声優のシーンのなかでも、とりわけ安定した動きを見せていたように思える。今回は、そんな内田のアーティストとしての5年について振り返ってみようと思う。
シーンの変化・潮流のなかできらめいた才能
1992年9月21日生まれ、昨年で30歳を迎えた内田雄馬。声優ファンならご存知のように、彼の姉はおなじく声優として活躍する内田真礼。シンガーとしても声優ファンに愛され、役者として2010年代のアニメシーンでさまざまな好演を見せつづける、姉弟揃って目覚ましい活躍をした稀有な存在なのだ。
彼は同業者からは「雄馬」と下の名前で呼ばれることが多く、ラジオ番組や公式イベントなどで見せる明るくお茶目な性格と清々しい笑顔が印象的だ。そんな彼がアーティストデビューを飾ったのは、2018年5月30日にリリースされた『NEW WORLD』。青空と雲の背景に、内田が振り返って手を伸ばしているというアーティスト写真やジャケット写真を思い出すファンはきっと多いだろう。まさに“清々しさ”をアピールするような印象的なデビューだった。
以降、彼は11枚のシングル、2枚のアルバムをリリース、ほぼ毎年のようにライブ公演を開催しており、2023年5月から6月にかけては『YUMA UCHIDA LIVE TOUR 2023「Keep in Step with」』を開催。6月24日・25日に開催予定であった幕張メッセ公演は、内田が新型コロナウイルスを患ってしまったために中止となってしまったが、今後延期・振替開催の可能性もあるとのこと。
演技力だけでなく、ビジュアル・歌唱力・トーク力といったさまざまなタレント性を求められていくことになった2010年代の声優業において、彼もそういった需要に応えられる資質を持ち合わせていたのだ。