NewJeans、待望の新曲「ETA」初披露も 歓びと愛情に満ちた初のファンミーティング『Bunnies Camp』2日目レポ
暗転したステージに再度登場したのは、白い衣装に身を包んだ5人。キャンプ用の椅子に座り、リラックスしたムードのなか、「Attention」「Hype Boy」「Ditto」の作曲家でもある音楽プロデューサー・DJ 250(イオゴン)がリミックスを手がけた「Hurt (250 Remix ver.)」をしっとりと歌い上げる。オレンジ色のライトに照らされながらBunniesを見つめて微笑み、爽やかな装いで歌う姿は、まさに夏の夕べに森のなかで歌を奏でる妖精たちのようだった。
照明が落ちて夜を演出したステージにやってきたのは、NewJeansとBunniesが互いに気持ちを伝え合うキャンプファイヤーの時間だ。ファンからのメッセージの他、メンバーからの寄せ書きもあり、ますます感極まる様子の5人。韓国語だけでなく日本語、英語、中国語など多言語で寄せられるメッセージに、世界から愛されるグループであることがよくわかる。さらに、「Ditto」の作詞にも参加したOOHYOの「청춘(Youth) (DAY)」(HYEIN)や、Lauvの「Paris in the Rain」(DANIELLE)など、各々の支えとなった曲や最近ハマっている曲を「Bunniesの力にもなってほしい」とソロカバー。これにはファンも陶酔したに違いない。最後には、Bunniesへ向けたメッセージも読み上げ、「大切なBunniesがいつまでも幸せでありますように」「世界一ラッキーな女の子にしてくれて感謝します」と心からの気持ちを伝えた。メンバーには内緒で用意されたスローガンを掲げるというファンからのサプライズもあり、終始互いを思い合う光景も微笑ましい。「みなさんが歓声と愛で気持ちを伝えてくれたように、私たちも歌で全ての愛を伝えたい」と、本編ラストはお馴染みの「Ditto」を披露し、その圧巻のパフォーマンスに「アンコール!」の歓声が上がった。
アンコールでは「OMG」に加え、待望の新曲「ETA」も初公開。アップテンポななかにNewJeansらしさが詰まった楽曲に未知なる明日への希望を乗せ、最後には手を振り、楽しかったキャンプへの名残惜しさも抱きながら、次に会う日までの約束をして、メンバーはステージを去っていった。
エンディングムービーやおまけ映像の隅々に至るまで、素の彼女たちの魅力がたっぷり詰まったファンミーティング。その濃密さから、彼女たちがどれほどこの日を心待ちにし、準備を重ねてきたか推察するのは容易かった。楽曲が数々の記録を打ち立てるのみならず、アメリカの時事週刊誌『TIME』の「2023次世代リーダー」(Next Generation Leaders)や、同じくアメリカのNPO団体 ゴールドハウスが発表した「A100」(米国の文化と社会に大きな影響を与えたアジア太平洋地域の100人のリスト)に選出されたり、メンバー全員がラグジュアリーブランドのアンバサダーを務めるなど、デビュー2年目にして前代未聞の躍進を遂げているNewJeans。しかし、ステージ上の表情や楽曲の世界観を通じて見えるのは、着飾った姿ではなく、一貫して自然体で等身大の彼女たちだ。だからこそ、NewJeansのアイドル像は新鮮であり、多くの人を惹きつけるのだろう。本イベントを経て、Bunniesとの絆も一層深まったであろう5人。すでに世界をフィールドにした唯一無二のグループ色で支持を広げる期待の新星から、今後も目が離せない。
NewJeans 初開催となるファンミーティングの写真をすべて見る
NewJeans、新人では異例のストリーミング再生数1億回超え連発 他とは異なるレトロ路線で獲得したオンリーワンのポジション
韓国発の女性5人組・NewJeansの勢いはどこまで加速するのだろうか。彼女たちは昨年夏のデビューから1年も経っていないにもかか…
IVE、NewJeansら全員10代でデビューする例も K-POPアイドルにおける“低年齢化”のメリットと問題点
日本を含む海外ファンの間ではパフォーマンスや楽曲のクオリティによって語られることが多いK-POPだが、その本質は「アイドル」であ…