eill、ライブ会場全体を引っ張っていくポジティブなパワー デビュー5周年ワンマンで飾った新たな“幕開け”

eill、デビュー5周年ワンマンレポ

 6月22日、シンガーソングライター・eillのデビュー5周年ワンマンライブ『eill 5th Anniversary Live “MAKUAKE”』が開催された。会場の東京・EX THEATER ROPPONGIへ入っていくと、BGMのaespaやNewJeans、BLACKPINKの楽曲が迎えてくれる。この日のeillは彼女たちからの影響も窺えるような、5年という時間のなかで蓄えたものを存分に表現しながら、新たな“幕開け”へと会場を丸ごと引っ張っていくパワーを見せた。

 バンドメンバーに続きデニムで揃えた衣装を着たeillが登場すると、1曲目に披露されたのは「MAKUAKE」。本公演、そして初めてのワンマンライブと同名のデビュー曲からのスタートが、意味深い日となりそうだと予感させる。シームレスに2曲目「FUTURE WAVE」へと繋げると客席から歓声が。それを合図にグッズの「BLUE ROSE RING」をつけた手も徐々に上がり始める。

 劇場版アニメ『夏へのトンネル、さよならの出口』の挿入歌「プレロマンス」、そして「FAKE LOVE/」と続けたあと、K.F.J / YosukeMinowa(Mp)、宮田'レフティ'リョウ(Gt/Key)、eillの3人で「懐かしのライブ定番曲トップ3」コーナーへ。「ONE」「HUSH」そして「ナンバー1!」とラジオDJのように曲紹介を挟みながら「Fly me 2」と続け、タオル回しに苦戦するeillに客席から「可愛い!」と声が上がった。

 高いテンションのまま「ただのギャル」へ突入すると、ステージ上にeillの友人たちが登場。自撮りを始めたり、eillを先頭に「Choo Choo TRAIN」さながらのダンスをしたりと自由に楽しみ、撮影OKとなったファンもステージにカメラを向けた。「これが日本のギャルたちだぜ?」と言い放つeillからは、K-POPのガールクラッシュにも似たメッセージが伝わってくる。

 衣装替えをして再登場すると雰囲気を一転させ、「メタモルフォーゼパラマジーノ」へ。さらに後ろに映る満月とeillロゴのネオンライトだけが光る空間で「((FULLMOON))」を披露。「Into your dream」「初恋」と繋ぎ、nabeLTD(Key)がアウトロのピアノを恋愛リアリティ番組『ラブ トランジット』主題歌に起用された最新曲「happy ending」へ渡すと後ろにはMVが映される。

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