石崎ひゅーい「ワスレガタキ」、吉沢亮出演のMVも話題に 過去曲からも味わうソングライティングの奥深さ

石崎ひゅーい、ソングライティングの奥深さ

 石崎ひゅーいがニューシングル『ワスレガタキ』を5月24日にリリースした。

 表題曲は、聴く人の気持ちを高揚させるアッパーチューン。冒頭のギターリフの時点で気分が上がり、疾走感溢れるバンドサウンドを乗りこなす石崎のボーカルが最高に気持ちいい。リリースから間もないが、TVアニメ『Dr.STONE NEW WORLD』第3期第1クールのOPテーマとして4月6日からオンエアされていることから、“歌ってみた”動画はじめ、ギターやドラムなどの演奏に挑戦する動画も散見される。普段から石崎の活動を追っているファンはもちろん、アニメファン、バンドファンの心にも刺さっているようだ。

 石崎が「ワスレガタキ」を提供したアニメ『Dr.STONE』は、謎の現象により全人類が石になった数千年後の世界を舞台に、人類が再び文明を取り戻していく様子を描いた科学アドベンチャー。「ワスレガタキ」が流れる第3期第1クールでは、主人公の石神千空らが、人類を石化させた光線の正体を解明するため、そして父が遺した言葉に導かれて、地球の裏側にある“宝島”へ出発する。楽曲タイトルの「ワスレガタキ」はおそらく“忘れ難き”を概念化させたもので、だからこそあえてカタカナで表記しているのだろう。今ある世界の礎となった、つまり自分でも気づかぬうちに内面化しているであろう先人へのリスペクトを内包した言葉だ。歌詞全体からは、目を凝らして見つけたわずかな光を、膨大なトライアンドエラーを経て新しい価値に変える“発明”の道のりが想起できるが、一人ひとりのそういった営みが積み重なって今ある世界が構築されているのだろう。そんななか、サビには〈ワスレガタキになるにはまだ早い〉というフレーズが。石崎の歌唱も相まって、まだ自分は“過去”にはならないという力強い宣言として受け取れる。

 吉沢亮がスター俳優役を演じるMVも話題だ。「普段は、ほんとに自然体で実はすごく素朴な亮くんなのに、めちゃくちゃカッコつけてもらっちゃいました」と石崎もコメントしているように(※1)、飾らない人柄もファンから愛されている吉沢が、MV内では爽快な楽曲に合わせて、起床とともにベッドからジャンプしたり、派手なスポーツカーに乗ったりしている。リスナーからは「最高のコラボ!」「曲も映像もカッコいい」、「リアルで吉沢亮がやらなさそうなことを映像化してくれてありがとう」といったコメントが寄せられた。

石崎ひゅーい - ワスレガタキ / Official Music Video

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる