岩本照がSnow Manのパフォーマンスに与える影響 頼りになるリーダーがもたらす絶対的な安心感
Snow Manの3rdアルバム『i DO ME』がリリースされた5月17日、リーダー岩本照が30歳の誕生日を迎えた。SNSでは大勢のファンからの祝福の言葉とともに、今やライフワークになりつつある『SASUKE』常連メンバーからもお祝いの言葉が贈られており、様々な活動を通して出会った人々から愛されていることがわかる。
岩本は、Snow Manのパフォーマンスを支える中心人物である。3月11日に放送された『ゾンターク~おどりのほし~』(NHK Eテレ/九州・沖縄)に出演した際、ステージで踊る際に大事にしていることとして「楽しむ気持ち。やっぱり心が踊っていないといけない。純粋に音と仲良くなること」と答えていた岩本。ダンスを踊るパフォーマー、振り付けを生み出す振付師。両面からダンスに接している岩本だが、岩本が携わったパフォーマンスからは自らが楽しんでいることはもちろん、Snow Manのメンバーたちがダンスを楽しんでいることが伝わってくる。以前、渡辺翔太が岩本の振り付けしたダンスを踊ると毎回踊る楽しさに気づかせてくれるという趣旨のことを語っていたことがある。見ている人たちに楽しさを届けるためには、まず自分自身が楽しむことが大事だという岩本のステージに立つ者としての心構えは、間違いなくグループ全体に伝播し、いい影響を与えているように思う。
4月28日放送『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)内の企画「9人ダンス日本一決定戦」では、そんな岩本のマインドとチームを引っ張っていくリーダーシップが感じられる場面があった。パフォーマンス前に全員で円陣を組み深呼吸を2回した後、岩本が次のようなことをメンバーに語りかけていた。「俺らは人を楽しませるってところでは誰かと比べものにならない。俺らこの9人が揃うまでいろんな奇跡があった。ここで9でもあり1でもありっていうエンターテインメントの違い(を見せよう)。勝とうと思わなくていい。全部出せばいい。みんながこの瞬間最高って思うことが大事。気負うなよ。楽しもう」。どんなプレッシャーの中でもチームとして最大限のパワーを発揮することができるのは、こうした岩本のプレイングマネージャー的な働きがあってこそではないだろうか。
ステージに立つプレイヤーという視点では、先日幕を下ろした『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』での岩本も素晴らしかった。映画館の画面越しにも岩本の存在感が際立って見えた。『滝沢歌舞伎』の見せ場の一つである「変面」や宮舘涼太と阿吽の呼吸で臨む「刀投げ」など、緊張感のある演目を見事にやり遂げたのはもちろん、立ち姿一つで目を奪うオーラをまとっていた。『滝沢歌舞伎ZERO』では上演まもなく岩本が一人で来場者へ挨拶するシーンがあるのだが、心地よい発声で届けられるあの挨拶、「ひらりと桜」前の威勢のいい掛け声「春の踊りは」が聞けなくなってしまうのも実に惜しい。