ジャニーズWEST、音楽フェスで活きるグループの強み　アウェイの場でも輝く楽曲とパフォーマンス

7人が生み出す唯一無二の歌声

　ジャニーズWESTの強みは、なんといってもメンバー全員のボーカルスキルの高さだ。ジャニーズ屈指の歌唱力を誇る濵田崇裕をはじめ、神山智洋、桐山照史の安定感あるパワフルな歌声、熱量を込めたボーカルが聴く人の魂を揺さぶる重岡大毅、時に艶やかに、時に力強く歌う小瀧望、ラップに加え歌声に力強さが増した藤井流星、メンバーの誰とも相性の良いハーモニーを聴かせる中間淳太。ジャニーズWESTの歌には7人それぞれの持ち味が絶妙なバランスで交差しながら放たれる唯一無二の魅力があると同時に、楽曲のリリックを聴く人の心に届けられる力が備わっているように思う。

アイドルであることを誇りに全身全霊で挑む姿

　加えて彼らはジャニーズアイドルである自分たちに、誇りをもってフェスに参戦している点にも注目してもらいたい。それはメンバーの神山が『METROCK 2022』のステージで発した「ジャニーズWESTってアイドルですけど、俺たちアイドルに胸張って生きてます」という言葉に集約されているように感じる。音楽ファンに対して、自分たちの愛する“アイドル”を掲げながら、血の通ったパフォーマンスを真っ向からぶつけているのも心地よい。

　ジャニーズWESTの音楽は360度隙のないところが特徴だ。「ええじゃないか」に始まる関西弁の元気溢れるお祭り曲から、王道のアイドルソング、ゴリゴリのEDM、美しいハーモニーを堪能できるバラード、体温を感じるリアルティのある応援歌など、多様な楽曲にメンバー一丸となって挑むのがジャニーズWEST流だ。どんなシチュエーションでも全力で楽しみ、誰ひとりとして置いていかないスタンスで、ジャンルの枠をものともせず、果敢に挑む姿勢には多くの人が心を揺さぶられ、元気をもらっているように思う。

　ジャニーズから『SUMMER SONIC』への出演はTOKIO、ENDRECHERI以来3組目となり、今回は大阪、東京と2日連続の出演となる。安定した歌唱力やパフォーマンス力で果敢に挑む真っ直ぐな姿勢はロックそのもの。先輩が築き上げた礎に新たに挑むジャニーズWESTが『SUMMER SONIC』を凌駕するステージが楽しみでたまらない。