NEWSが結成20周年を前に『METROCK』初出演 TOKIO、関ジャニ∞、ジャニーズWEST……野外フェスで爪痕残したグループ

 NEWSが都市型野外フェス『METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2023』(以下『METROCK』)に初出演することが決定した。NEWSは5月21日の東京公演(新木場 若洲公園)のWINDMILL FIELDステージへの出演が予定されており、結成20周年を控えた彼らに相応しい軌跡を刻む。本稿ではこれまで野外フェスに出演したジャニーズグループを振り返り、フェスへの出演がグループに何をもたらすのか考察してみたい。

TOKIO、関ジャニ∞……誰もが知る楽曲と存在感でアウェーをホームに

 ジャニーズ初のフェス出演グループは2014年に『JOIN ALIVE』『SUMMER SONIC』のステージに立ったTOKIOだ。当時アイドルである彼らが野外ロックフェスに出演することは驚きをもって報じられた。しかし実際に「LOVE YOU ONLY」、「宙船(そらふね)」、「AMBITIOUS JAPAN!」など彼らの演奏を目の当たりにした音楽ファンからは「圧倒的な存在感」「思っていた以上に歌も演奏も上手い」と高い評価を受け、5人はジャニーズのバンドスタイルグループの礎となった。

 同じくバンドスタイルの関ジャニ∞も後に続いた。自身初の音楽フェスへの出演は『テレビ朝日ドリームフェスティバル2015』。「キング オブ 男!」と「オモイダマ」に加え現在もライブで欠かすことのできない楽曲「勝手に仕上がれ」などを披露し、音楽ファンを沸かせた。さらには初の野外フェスへも果敢にチャレンジ。2017年の『METROCK』東京公演への参加が発表された時点ですでにチケットが完売しており、完全アウェーでの挑戦だった。会場を埋め尽くす音楽ファンに向け、高らかにジャニーズのアイドル、関ジャニ∞と参戦の挨拶を果たした後に、怒濤の演奏を披露。「High Spirits」をはじめ人気楽曲「ズッコケ男道」「言ったじゃないか」「象」「Tokyoholic」と圧巻のパフォーマンスの後、ラストの「LIFE〜目の前の向こうへ〜」で記念すべき初野外フェスを締めくくった。ライブの後のSNSにはその歌唱力やパフォーマンスに対し、音楽ファンから驚きと感動のコメントが相次いだ。また「曲を聴きたいのにダウンロードできないの?」などの声も多く、関ジャニ∞の自主レーベル・INFINITY RECORDSの公式HP内には、『METROCK 2017』でのセットリストが公開され、音源を試聴できるページも設置するなど、フェス出演の反響の大きさがうかがわれた。

 以降、関ジャニ∞のライブ会場には男性同士、カップルなども目立つようになり、フェス出演をきっかけにファン層の拡大に成功したことを感じた。なお、昨年は『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022』に出演予定だったが、台風の影響で中止に。今後また新たなフェスへの出演の可能性もあるかもしれない

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