iScream、自信を持って表現する“女の子が内に秘めた気持ち” 『i2023』を経て実感した3人ならではの武器

iScream、女の子の秘めたる気持ち

 iScreamの新曲「ALL MINE」が完成した。ドラマ『ガチ恋粘着獣』(ABCテレビ・テレビ朝日ほか)のオープニングテーマとして書き下ろされた同曲は、好きな人の全てを手に入れたいという貪欲な気持ちが暴走する主人公の心情をベースに、恋をしたからこその願望や妄想など、女の子の秘めたる本音が描かれた強烈なラブソングだ。5月10日にリリースされたシングルのカップリングは、今年初旬に行われたツアー『iScream LIVE i2023』でもいち早くパフォーマンスされた楽曲であり、自分をもっと好きになるという前向きな気持ちを歌った「Love Me Better」。最新の2曲に込められた思いに加え、もうすぐデビュー3年目に突入する現在の心境などを聞いた。(山田邦子)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】

【オリジナル動画】iScreamが最近、最高な気分になったこと!

【爆笑を巻き起こした!】iScreamが最近、最高な気分になったこと!

「バラバラな要素をどうしたらうまくミックスできるか」(RUI)

ーー今回はニューシングル『ALL MINE』について伺っていきますが、その前に今年1月から2月にかけて行われた初のツアー『iScream LIVE i2023』について聞かせてください。

RUI:はい! iScreamには繊細なバラードや「茉莉花 -⁠Jasmine-⁠」のように壮大な愛を歌う曲、バチバチに踊る曲、みんなで盛り上がれる曲などいろんなタイプの楽曲があるんですが、今回のツアーでは、私たちの楽曲全18曲に加えアカペラも披露させていただいたんです。余すことなく、そしてファンの皆さんに直接パフォーマンスを観てもらえたことが率直に嬉しかったです。iScreamは3人組だけど、その何倍にも感じてもらえるようなパフォーマンスだったり、表現の幅の広がりを実感してもらえるようなライブになったんじゃないかなと思うので、グループとしての自信に繋がりました。

ーー1本1本のライブに臨む気持ちも、去年のワンマンライブ『i2022』とはまた違った感覚だったのでは?

HINATA:そうですね。『i2022』は1カ所だけでの開催だったので1日で完結していたんですけど、今回は名古屋・大阪・東京の3カ所で開催するということで、ライブのことを考えてる期間がいつもより長かった分、終わってしまうのがすごい寂しいなっていう気持ちにもなりました。リハーサルなど、本番に向けて私たちを支えてくださったスタッフの皆さんと少しの間とはいえ会えなくなってしまうのも寂しかったですし、ファンの皆さんと直接会える場所であるライブが終わっていくのが素直に切なくて、なんだか寂しいなっていう気持ちでいっぱいでした。

ーー登場の瞬間から圧倒されましたが、ファイナルの東京公演はどうでしたか?

YUNA:私たちはコロナ禍でのデビューだったので、ライブも最初はオンラインでしたし、リリースイベントなども常に「歓声なし」でやってきたんです。でもラストの東京公演では、ステージに立った瞬間に名前を呼んでくれるファンの皆さんの声が聞こえて、ざわざわ……っと鳥肌が立ったのをすごく覚えています。そうやって皆さんが声を出して、みんなでひとつになるっていうライブを目指していたけど、コロナ禍での声を出さないライブが普通になってきていたので、逆に新しいライブの形として捉えることができたんです。今のこのタイミングだったからこその喜びを感じられたライブだったかなと思います。

HINATA:皆さんの声があることによって、より一緒にライブを作り上げている感覚になりますし、皆さんの声が聞こえるだけで、ライブの華やかさとか輝き、自分たちが発するパワーが今までとは比べものにならないことを実感しました。やっぱりファンの皆さんからのパワーって本当に大きいものなんだなって感じましたね。

ーーその東京公演で発表されたのが、今回の新曲「ALL MINE」のリリース。この曲は、ドラマ『ガチ恋粘着獣』のオープニングテーマになっていますね。

RUI

YUNA:この「ALL MINE」っていうタイトル通り、全部私のものにしたい! という女の子の恋心が描かれている楽曲になっています。一つひとつのフレーズや言葉遣いなど、この曲の歌詞は女の子が“言ってる”ことじゃなくて全部内に“秘めてる”ことっていうのが、この楽曲のかわいらしさでもあるかなって思うんです。私自身もそれを意識してちょっとあざとく歌ったり、ずる賢い感じで歌ったりしてみたんですが、そういうところも魅力になっているんじゃないかなと思います。

HINATA:“推しにリアコ”の女の子を描いたドラマなので、ちょっとダークで病んでるような、どこかミステリアスにも取れる曲になっていると思うんですけど、その気持ちってすごく今どきだと思うんですよね。リアコとかガチ恋とか推しとか、まさに自分たち世代だからこそ共感できる部分もたくさんあると思います。推し活だけじゃなく、見方を変えれば片思いみたいな気持ちでもあるので、濃いラブソングとしても聴いていただけるかなと思いますね。

RUI:私は曲をいただいたとき、まず歌詞を理解するとかではなく、曲のイメージを掴む感じで聴くんです。「これからの爽やかな季節にぴったりな曲だな」みたいな感じで最初聴いてたんですけど、ドラマのことを踏まえて歌詞を読んでいくと、秘めてるものが出ちゃってるなと思いました(笑)。だから逆に、無理にダイナミクスをつけずにさらっと歌った方が、嫉妬心だったり、ちょっと鼻についてる感じ、すねてる感じが表現できるのかなと思ったりしながら聴いていましたね。楽曲はすごく軽やか、でも歌詞の内容はちょっとサイコパスな感じで、ドラマのオープニングテーマでもあるーーこの、ちょっとバラバラな3つの要素をどうしたらいい具合にミックスできるかなっていうのを考えながらレコーディングに臨みました。

HINATA:私も、最初はすごくハッピーに明るく歌ってたんですけど、ドラマの内容からしてあながちそうではないなっていうのに気づき、ちょっとテンションを下げて歌うというか、ダークな部分の気持ちを持ってるんだっていうことを意識しながら歌ってみました。

iScream 「ALL MINE」(Music Video)

「不安な中でも、3人とも夢が明確だった」(YUNA)

ーーパフォーマンスはどんな感じになりそうですか?

YUNA

YUNA:すごくわかりやすいので、真似しやすい振り付けになってるんじゃないかなと思います。サビの部分の〈sign sign〉っていうところはノートに何か書いてる感じだったりして歌詞にリンクした振り付けになっていますし、〈気づいて〉っていうところは振り返ってみるような振りだったりして、ちょっとあざとさも含めた感じの振り付けになっています。MVもそうですけど、TikTokにもたくさん上げていこうと思っているので、皆さんもぜひ一緒に踊ってみてほしいなと思います。

ーー今回は、この曲に込められた思いが衣装でも表現されているそうですね。

RUI:そうなんです。今日着ているのはダンスシーンで着用している衣装なんですが、ダンスシーンは私たちらしい等身大な服装になっています。真っ赤な衣装は、独占欲からなる女の子の芯の強い気持ちを表現していて、髪型も全員ストレートでスッとした感じ。水色の衣装は3人ともワンピースでドーリーな感じになっているんですけど、そっちはもう本当に「推し大好き!」みたいな、恋に溺れて夢見心地な女の子の心が表現されているんです。今回はそういう“裏衣装テーマ”があったりします。

ーーちなみにドラマの主人公は、推しと出会ったことでそれまでの日常が大きく変化しますよね。皆さんにも、何かが大きく変わるような出来事とか転機ってありましたか?

HINATA:やっぱり私たちが参加したオーディション(『LDH Presents THE GIRLS AUDITION』)じゃないですかね。

RUI・YUNA:そうだね。

HINATA

HINATA:オーディションを受けるまでは普通にダンスして歌やって……という生活だったけど、そのオーディションを経て私たちは“iScream”になったので。

RUI:うん。それから先のことで言うと、私たちiScreamとして最初に立ったステージがE-girlsさんのオープニングアクトなんですけど、急きょ洋楽のアカペラから始めようと提案されたんです。洋楽の深さとか、アカペラのすごさとかをまだ知りきっていなかった私たちが、そのときできる限りの力と思いを込めてアカペラを披露したのですが、想像以上にいろんな方に「インパクトすごかったよ」って言ってもらえて。それが自信になって「アカペラを武器にできるグループになろうよ」っていうふうになっていき、今では「アカペラが武器です」って言えるようになったんです。あのとき、私たちの思考にはなかったチャンスが降ってきたと思うと、そういういろんな出来事が今のiScreamに繋がってきたんだなって思います。

YUNA:これは転機と言えるかわからないんですが、コロナ禍は私たちにとって大きな意味があったなと思っていて。メンタルも鍛えられましたし、アーティストとしても自分自身としても、見つめ直す期間になったんです。3人でずっと一緒に寮にいて、毎日のように練習してたからこそ仲良くなれたので、大切な時間だったなと思いますね。

ーー全てのことにちゃんと意味があったんだなって思いますね。

YUNA:そうなんです。たぶん3人とも、デビューってもっと華やかでステージにもたくさん出るというイメージをしてたと思うんですけど、現実はそうじゃなくて。最初はいろんな思いも感じましたし、これからどうなるかわからないっていう不安もあったんですけど、そんな中でも、それぞれこうなりたい、こうしたいっていう夢が3人とも明確だったんです。3人で一緒にノートを作ってそこに書いて、これは絶対叶えようねって語り合ったりして。 “ピンチをチャンスに”じゃないですけど、この3人だからこそ乗り越えられたんじゃないかなとは思います。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる