中居正広と香取慎吾、周囲の想像を超えた固い絆 テレビの未来が楽しみになった『まつもtoなかい』での6年ぶり共演
テレビの流れが変わる気配を感じた、香取のライブパフォーマンス
番組の後半は、香取がアーティストとして再登場。今回、香取が出演を決意した背景には、「歌を歌わせてもらえる」ことが大きかったとも話していた。香取がフジテレビで歌うのは『SMAP×SMAP』の最終回以来。そして、今回披露した「BETTING」も草彅主演のドラマ『罠の戦争』(カンテレ・フジテレビ系)の主題歌だったにも関わらず、なかなか地上波でパフォーマンスを披露する機会もなかった。
満を持してのステージ。しかも、スタジオには香取のファンが集まっている。湧き上がる歓声を浴びながらの気合みなぎるパフォーマンスは圧倒的で、「これぞスター」「これぞエンターテインメント」と言いたくなる素晴らしいものだった。テレビから離れていた6年間、香取が積み上げてきたものが画面越しにビシビシと伝わってくる。それと同時に、香取を見守る中居の温かな視線に、中居の音楽番組に対するアツい想いもよぎる。
かつて中居はラジオ『中居正広 ON & ON AIR』(ニッポン放送)で「ずっとこだわってたところがあったんですよ。テレビは音楽番組がないと歌手の人、出られないって」と語っていたことがあった(※1)。SMAPのデビュー当時に音楽番組が次々と終了し、パフォーマンスを披露する場がない時期を経験したからこそ、生まれた想いだった。
新しいことをやってみたいと新しい地図を広げた香取と、テレビの世界で歌手がパフォーマンスを披露する場を守りたいと願った中居。それぞれ別の道を進むと決めた数年後、こうして道が交差するとは。
ここから香取が地上波の音楽番組に出演する機会が増えていくかもしれない。もっと世の中に広く知られるべき人たちが音楽番組に出演していくのではないか。そんな流れの変化を感じると共に、やはり彼らは時代の開拓者になる星のもとに生まれたのだと確信する。
人生はつながっている。今は目の前の点にしか思えないことも、いつか線になっていく。今回の奇跡のような共演もそうだ。松本が『笑ってはいけない』シリーズ(日本テレビ系)に2回、そして『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』(Amazon Prime Video)にと、香取をゲストに招き続けたこと。そして中居との新番組というタイミングが重なってのこと。
きっと今回の共演も、また嬉しい時間へとつながっていくはずだ。中居から「君たちの悪いところ!」なんて言われるかもしれないが、やはりこの点がいつかテレビで一緒に歌って踊る彼らの姿へとつながっていくことを期待せずにはいられない。香取の言葉「(中居のアーティスト活動を)待ってる人も多いと思いますよ」に、画面の前の誰もが頷いたはずだから。2人が揃った姿を見て、テレビの未来が楽しみになった。
※1:https://realsound.jp/2018/04/post-179293.html
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