Travis Japanメンバー分析:第1回 宮近海斗、現代にフィットしたリーダー像 周りの良さを引き出すセンターとしての顔も

 2022年10月28日、「JUST DANCE!」で世界配信デビューを果たしたTravis Japan。同年3月から「無期限アメリカ留学」という形で武者修行をした後に掴んだデビューだった。日本でデビューツアーを行い、ワシントンD.C.で開催された桜祭りのオープニングセレモニーに参加するなど、国内外に活躍の場を広げているTravis Japanの7人の魅力に迫りたい。第1回は、リーダーかつセンターを務める宮近海斗。

Travis Japan - 'JUST DANCE!' Music Video

 宮近は、1997年9月22日生まれの25歳。幼少期はサッカーに打ち込むスポーツ少年だった。ある時、母から「リズム感がない」と言われたのをきっかけにダンスを始めたところ、ダンスにのめり込んでいった。2010年に入所し、同期にはTravis Japanの中村海人、松倉海斗をはじめ、Sexy Zoneの佐藤勝利やSnow Manの目黒蓮らがいる。

 Travis Japanといえば、指先まで揃った一糸乱れぬ「シンクロダンス」をはじめ、ダンススキルに定評がある。グループ名の「Travis」は、マイケル・ジャクソンやレディー・ガガとの仕事で知られるアメリカの振付師、トラヴィス・ペインに由来する。トラヴィスがジャニーズJr.の中からダンスに優れたメンバーを選抜し、2012年に誕生したユニットがTravis Japan。メンバー編成を変えながら、2017年に現在の7人体制になり、舞台を中心に活動を続けて着実に実力を磨いてきたグループだ。

 宮近はリーダーで、センター。実は、ジャニーズグループにおいて、リーダーとセンターを兼務するメンバーは少ない。宮近は、一度見たら印象に残る特徴的な顔立ちで、なおかつかわいらしさも併せ持つ。

 2022年、アメリカの有名オーディション番組『America's Got Talent』にグループで出演した際、ステージでギラギラとした衣装に身を包み、笑顔で両手をふる姿は、おそらくアメリカの視聴者からは少年のように映っただろう。それが一転、パフォーマンスが始まると表情がぐっと引き締まり、宮近の目力が強くなる。オーディエンスのボルテージがどんどん上がり、スタンディングオベーションで出演が終わった様子を見て、ジャニーズらしさを突き詰めるとこれほどまでに世界でも受け入れられるのかと驚いた。

Travis Japan Performs "My Dreamy Hollywood" and Dazzles the Crowd | AGT 2022

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる