『アイドルマスター SideM』、キャラクターの特性を活かした魅力的な楽曲群 サイスタサービス終了で改めて集まる注目

THE IDOLM@STER SideM GROWING SIGN@L 14 DRAMATIC STARS 試聴動画

 それに対して音楽や芸能活動とは無関係の経歴を持つ人物によるユニットでは、音楽にメンバー自身の個性を取り入れていることも注目ポイントだ。例えばDRAMATIC STARSは元弁護士の天道輝と元外科医の桜庭薫、元パイロット候補生の柏木翼という、芸能とは無縁の仕事をしていたメンバーによって構成されている。そんな彼らが元の職業で挫折を経験し、ひょんなことからアイドルになって活動するという物語がある。〈必死で積み上げてきたっていうなら(No one knows) さっきまで立っていた場所に戻ってみたってしょうがないさ〉と歌う「Change to Chance」は彼らが歌うからこそ説得力が増すのだ。他にもカフェのスタッフで構成されたCafé Paradeや、元教師がメンバーのS.E.Mなど、職業で分類されて結成されたユニットもある。そしてそれらの楽曲からは、その職業や属性に関連していたり、繋がりを感じることも面白い。S.E.M「Multiple Entertainment Show!」の〈授業と感動を繋いじゃえばいいんじゃない?〉という歌詞は、このユニットだからこそ生まれたものだろう。

 『アイドルマスター SideM』の登場キャラクターは49名おり、ユニットは16組存在している。キャラクターはもちろんユニット自体にもそれぞれの個性があり、他のシリーズ以上に際立っているようにも感じる。それがしっかりと音楽にも反映されているからこそ、『SideM』の楽曲は魅力的なのだ。

 アプリゲームは終了するが、新曲は今後も制作される。きっと『SideM』のキャラクターの個性が反映された素晴らしい楽曲が生まれていくことだろう。これからも音楽で感動させてくれるはずだ。

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