「アイドルマスター」の新たなライブアンセムがバイラル首位に 声出し解禁とリリースが重なって起きた“奇跡”とは?

 Spotifyの「Daily Viral Songs (Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの2月15日付のTOP10は以下の通り(※1)。

1位:天海春香、渋谷 凛、伊吹 翼、天道 輝、八宮めぐる from THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023「CRYST@LOUD」
2位:WOLF HOWL HARMONY「LOVE RED」
3位:B2S, Koala「真的没喝多」
4位:香取慎吾×SEVENTEEN「BETTING」
5位:BOYS PLANET「Here I Am」
6位:バート・バカラック「What the World Needs Now Is Love」
7位:えなこ feat. P丸様。「アイデン貞貞メルトダウン」
8位:Hi-STANDARD「STAY GOLD」
9位:新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」
10位:ONIMAI SISTERS「ひめごと*クライシスターズ」

 今週は1位に躍り出た「CRYST@LOUD」(天海春香、渋谷 凛、伊吹 翼、天道 輝、八宮めぐる from THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023)をピックアップする。本曲は、2023年2月11日・12日に東京ドームで開催された「アイドルマスター」シリーズ初の5ブランド合同ライブ『THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023』に向けて制作された1曲である。

 ここで「アイドルマスター」(以下、「アイマス」)について簡単におさらいしてみたい。現状の「アイマス」は、ひとことで言えばメディアミックス化したビッグコンテンツだが、その歴史のスタートは2005年に稼働開始したシリーズ1作目の『THE IDOLM@STER』というアイドル育成のアーケード用シュミレーションゲームであり、アイドルコンテンツの人気の火付け役である。「シンデレラガールズ」のゲーム登録者数100万人突破の記念として、2012年にリリースされたシングルシリーズ『THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 001 - 005』が、オリコン史上初となる同一作品での5作同時シングルチャートトップ10入りを果たしている。2006年からライブ活動を本格化させており、コロナ禍を除き、ほぼ毎年「アイマス」としてのライブやツアーを開催し、台北での単独公演も行っているほか、『リスアニ!LIVE』などのイベントにも積極的に出演。2006年以降、毎年ライブを行っている。

 『THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023』は「アイマス」シリーズ単独としては初の東京ドーム公演であるが、開催直前にライブを祝福するかのような大きな出来事があった。新型コロナウイルスに対する国の基本的対処方針が変更され、マスク越しだが収容率上限100%の会場においても、客席での声出しが許可されたのだ。『THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023』のスペシャルサイトでも、2月11日以降に開催予定のバンダイナムコエンターテインメントが主催する興行イベントおいて、「不織布マスク着用の上、お客さまによる声出しを解禁することを決定いたしました」というアナウンスが掲載されている(※2)。

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