呂布カルマ、新番組『正解の無いクイズ』レギュラーも決定 タレントパワー急上昇の背景にある3つのポイント

R-指定との伝説バトル、絵になる降参劇

 最後に、どんなことがあっても絵になるところを忘れてはならない。見た目はコワモテ、しかもラップが異常に強くてうまい。かつて、ラップバトルではタブーとされているボディタッチを食らったとき、相手の胸ぐらをつかんだこともある。

 そんな“帝王感”たっぷりの呂布でもバトルでタジタジになったことがある。その「負けっぷり」で脚光を浴びたのが、ラップバトル番組『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日系)2017年4月18日放送回におけるR-指定との因縁のバトル。R-指定の圧倒的なワードセンスを食らい、どんどんプレッシャーをかけられていった呂布は、「もう全然いいわ、言うことねぇわ  やっぱこいつ強ぇわ、もうダメだ 強い……」とまさかの降参。前代未聞ともいえる白旗バースに会場が騒然となり、その戦いは伝説化した。ただ、呂布の気持ち良いほどの負け方は逆に絵になるものだった。

 街ロケ番組『相席食堂』(ABC)2021年9月21日放送回のまさかの“ポンコツ”ぶりもとてもおもしろかった。ラップ王者として出演し、MCの千鳥も「どれだけ口が達者なのか」と期待を膨らませていたところ、たどたどしいコメントを連発。ラッパーでロケに不慣れなのでそれは仕方ない……と思いきや、得意の即興ラップを披露する場面でもスムーズにバースが出てこなかった。呂布を知るものからすればそのギャップがチャーミングに映り、知らない人もパッと見の“帝王感”とはかけ離れた“ポンコツさ”に逆にひきつけられたのではないか。

 絵になる“ポンコツ”ぶりが「神回」として好評をあつめ、同年11月30日放送回で2度目の番組出演も果たした。ある意味、そこで見せた人間味がその後のバラエティ進出に一役買ったのではないだろうか。

 ほかにも、生配信でのリスナーとのやりとり、ディベート番組『マッドマックスTV論破王』(ABEMA)でのひろゆきこと西村博之との名勝負の数々。いずれも「呂布」のテレビスターとしての才能を垣間見ることができる。もしかすると今後、呂布カルマの地上波冠番組もあるのではないか。そう思わせるほどの活躍である。

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