NMB48 キャプテン 小嶋花梨×新センター 山本望叶インタビュー 5年ぶりアルバム発売&レーベル移籍を経たグループの現在地

NMB48 小嶋花梨×山本望叶インタビュー

 NMB48が3月8日に4thアルバム『NMB13』をリリースした。

 ユニバーサル ミュージックにレーベル移籍して初のリリースとなる本作は、NMB48としては『難波愛~今、思うこと~』以来、約5年ぶりのアルバム。山本彩や吉田朱里、白間美瑠といった1期生メンバーの卒業シングルを収録しながらも、上西怜や川上千尋がセンターを務める今のNMB48を詰め込んだグループの変遷が見える作品でもある。

 アルバムリード曲「Done」でセンターを務めるのは山本望叶。加入から6年目で初のセンターポジションに立つ。ユニット・りぷりっぷるの新曲「Enjoy無礼講!」でも山本はセンターに、今回新録音源として収録される「青春のラップタイム 2023」ではフロントポジションに据えられており、13年目を迎えるNMB48の今後の未来を担うメンバーであることが示されている。

 リアルサウンドではセンターを務める山本、グループのキャプテンである小嶋花梨の2人にインタビュー。カラコンのイメージモデルをはじめ、そのビジュアルが注目されがちな山本の内面の魅力を今回の取材では深堀りしていき、そこで見えてきたのがNMB48に対する深い愛情とセンターに立つ覚悟だった。

 なお、この取材は2月上旬に実施。その後、NMB48は3月8日の劇場公演から不織布マスクの着用を前提にした声出し応援の解禁、約3年半ぶりとなる個別握手会、5月にオリックス劇場にて2023年第1弾となるライブの開催をアナウンスしている。(渡辺彰浩)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】

「望叶本人の覚悟だったり、NMB48への愛にも期待してほしい」(小嶋)

小嶋花梨 山本望叶
小嶋花梨、山本望叶

ーー今回のアルバム『NMB13』は、laugh out loud! recordsからユニバーサル ミュージックへレーベル移籍してのリリースとなりますが、この移籍をキャプテンの小嶋さんはどのように捉えていますか?

小嶋花梨(以下、小嶋):NMB48も13年目に入り、時代に合わせた新しい変化がなかなか見出せないことに悩みもあったなかで、こうして新たに環境を整えてもらうことによって、グループに対して出てくる意見もまた変わってくるでしょうし、そこには期待がありました。どんな変化があるのかは、私たちもやってみなければ分からないというのが正直なところではあるんですけど、ユニバーサルミュージックのみなさんも私たちを知るというところからきっと初めていただいていて、今のNMB48の魅力を最大限に引き出した作品が作れると思っています。私は、いつか望叶がセンターに立ってくれる日が来ると思っていたので、ここでこうして踏み切ってくださった時点で、移籍した結果が出ているような気がしています。

ーー望叶さんは移籍することについてどのように感じていますか?

山本望叶(以下、山本):NMB48が活性化していくために、こうやって移籍させてもらえることはメンバーもまた新しいスタートとして心を入れ替えるいい機会になっているんじゃないかと思います。

ーー小嶋さんは移籍発表時に、「ユニバーサル ミュージックのスタッフさんと共に、NMB48らしい“子ども心”と“愛”と“笑い”が詰まったエンターテインメント」を届けていきたいとコメントされていましたが、この「子ども心」というのは?

小嶋:NMB48であるからこそ、ちょっとふざけた、ユニークな楽曲がいっぱいあるので、そこはこれからも大事にしていきたいと思っています。今回のアルバムにも「今さら道頓堀」というようなNMB48にしか歌えないような楽曲も収録されています。

ーー一方で「素敵なアーティストの皆様から刺激をいただき」とも記されていましたけど、卒業生の山本彩さんや白間美瑠さん、同じAKB48グループのHKT48とNGT48、さらにはLE SSERAFIMも同じレーベルになるんですよね。(2月27日にはAKB48もユニバーサル ミュージックへ移籍発表)

小嶋:そうですね。NMB48内だけでなく、外側にも意識を向けていきたいとは思っていたので、この移籍を機に、同じユニバーサル ミュージックのアーティストのみなさんも意識して活動していきたいと思います。

ーー『NMB13』はNMB48の13年間のうち、2017年12月リリースの17thシングル『ワロタピーポー』以降の約5年間をパッケージした作品です。

小嶋:私は『ワロタピーポー』のシングルからチーム曲「どこかでキスを 」で参加させてもらい、少しずつ自分のチャンスが広がっていきました。初選抜は彩さんの卒業シングルの『僕だって泣いちゃうよ』からで、そこからは選抜メンバーとして活動しているので、このアルバムには今の自分の歴史がほぼ全て詰まっていることになります。私のファンの方には小嶋花梨のアイドル人生が詰まったアルバムを手元に持っていてほしいですね。

ーー彩さんの卒業後にリリースされた「床の間正座娘」は、望叶さんの初選抜曲ですよね。

山本:MV撮影もそうですし、「床の間正座娘」は何もかもが初めての経験ばかりでした。初選抜曲から今回センターをさせていただいたリード曲の「Done」まで私の成長が収録されているので、ファンの方にはぜひ聴いていただきたいです。

ーーNMB48は『床の間正座娘』から本格的に小嶋さんをはじめとする5期生以降のメンバーが台頭していった印象です。

小嶋:NMB48の第1章から第2章、第3章までが全て見られるくらいに、グループの変化の大きかった期間が今回アルバムには収録されています。「ワロタピーポー」の頃から比べるとだいぶ変化もあるんですけど、その時代から応援してくださっている方にもぜひ思い出して聴いてほしいなと思います。

【MV】床の間正座娘 / NMB48

ーー望叶さんは今回、加入から6年目で初のセンターを務めます。そのビジュアルはもちろんですが、小嶋さんには望叶さんの内面の魅力を教えてほしいです。

小嶋:望叶は、この見た目とのギャップが一番大きいと思っています。今もこう見ていたら、あまり感情が出なかったりとか(笑)。

山本:(笑)。

小嶋:一見すると何を考えてるか分からなかったり、深く知らないと見えてこない部分があるかもしれないんですけど、望叶と話しているとなんだかんだグループへの愛があるんですよね(笑)。望叶と一度ご飯に行った時に、今のNMB48に対して「悔しいんですよ!」みたいなことを言っていて、そんなことを思ってるなんて意外だったんです。本当はもっとこうありたいし、ほかのアイドルグループにも負けたくないとか、そういった思いもあるんだって。普段そういうことは口に出さないから、キャプテンとしてその思いを知れたのが嬉しかったですし、望叶がセンターに立つことについてビジュアルへの反応が大きいのかもしれないですけど、望叶本人の覚悟だったり、NMB48への愛にも期待してほしいなと思っています。

ーー食事に行ったというのは、いつ頃だったんですか?

山本:半年前とか?

小嶋:去年の夏とか秋くらいに一回話をしましたね。

ーーこの望叶さんのセンターが決まる前?

小嶋:決まる前です。

ーー望叶さんは悔しいという思いを抱いていたんですね。

山本:NMB48に加入してから年々グループへの愛が大きくなっていって、メンバーもファンの方もスタッフのみなさんも本当に温かくて、個性豊かで、こんなにいいグループはほかにないって自信を持って言えます。ほかのアイドルグループが活躍しているのを見るとNMB48も負けたくないなと思うし、もっといろんな人にみんなの頑張りを見てほしいですし、報われてほしいなと思います。

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