NMB48 キャプテン 小嶋花梨×新センター 山本望叶インタビュー 5年ぶりアルバム発売&レーベル移籍を経たグループの現在地
「センターには一生立てないタイプのアイドルだと思っていた」(山本)
ーー『NMB13』の初回限定盤Type-Bには、昨年10月に日比谷公園大音楽堂で行われた『NMB48 12th Anniversary LIVE ~This Is NMB48~』の映像が一部収録されますけど、その際のMCで望叶さんがリハーサルで踊っているメンバーの姿を見ていたら感動して涙を流したと話していましたよね。あれは望叶さんのグループ愛を感じたエピソードでした。
山本:あの時は足を怪我をしてしまい公演に全曲出られなかったんです。悔しさと、みんなが頑張ってるのに申し訳ないという気持ちがあって。みんな活動のなかでつらいこともいっぱいあると思うんですけど、リハーサルで汗だくになりながら一生懸命に踊っている姿を横から見ていたら、グッときてしまいました。
ーー望叶さんが涙することは?
小嶋:珍しくて。だから「望叶が泣いてるぞ!」って、みんなで大騒ぎでした(笑)。嬉しかったです。ファンの方にライブの感想を聞いたりすることはあっても、実際にそばで活動しているメンバーに見てもらってこういう風に感じてもらえることはなかなかないので。届いているんだとも思いましたし、望叶のあの涙は綺麗でしたね。
ーーもちろん、望叶さんも後輩メンバーから慕われる存在になっているんですよね?
小嶋:「先輩メンバーの中で憧れは誰ですか?」という質問に名前が挙がることは多いですね。
ーー望叶さんは後輩からどういったところを好きと言われますか?
山本:顔が好きっていうのは言ってくれますね。でも、あんまり中身の部分を褒められることはないので。さっき、こじりんさんに「中身を知ってほしい」という思いを言ってもらえて、めちゃくちゃ嬉しかったです。
ーー先ほど、お昼に出演していた『Seasoning』(JFN系)で、望叶さんは「なぜアイドルになったのか?」の質問に「人と違う仕事をしたかった」と答えていましたね。
山本:昔から集団の人の中に馴染めなくて、中学生の頃も学校でみんなと同じことをするのが苦手だったんです。NMB48に入ったらそういうところも個性として見てもらえるから、NMB48に入ってよかったなと思っています。
小嶋:望叶が一人でいても心配はあまりないんですよ。それは望叶の時間だろうし、自由に過ごしてほしいという認識がきっとみんなにある。大人数グループって周りに気を使うタイプの人にはしんどく感じることもあると思うから、望叶が自分の雰囲気を大事にしてくれるのは逆にホッとします。
ーーここまで内面の魅力について迫ってきましたけど、ビジュアルについては望叶さんがイメージモデルを務めるカラコン「EYECICLE」がもうすぐ発売になるんですよね。
山本:1年くらい前から明確にカラコンのモデルがしたいと思っていたので、こんなにすぐ夢が叶うとは思ってはいなかったですし、すごく嬉しかったです。
ーーちょっと勉強不足で、なぜカラコンモデルだったのでしょうか?
山本:カラコンって、モデルさんの顔が店頭やサイトにどアップで使われているので覚えてもらいやすいんです。「◯◯ちゃんのカラコン」みたいな感じで言ったりするので、「みかにゃんがモデルのカラコン」というように名前が広がっていくのもいいなと思います。
ーーなるほど。アルバムリード曲である「Done」は、そんな望叶さんのビジュアルを存分に活かしたMVであり、意外と表題曲やリード曲ではなかった、ガールクラッシュとはまた違ったミステリアスな曲調ですよね。
小嶋:そうですね。今までのアルバムは夏に発売が多くて、1stアルバムの「てっぺんとったんで!」以外はビーチで、水着で、夏曲だったので、余計に今回は暗めな楽曲なんだと、そこからまず新鮮な感じがしましたね。
山本:アルバムのリード曲は王道のアイドルソングなイメージがあったので、こういったかっこいい曲調はびっくりしたんですけど、インパクトもありますし、歌詞も読めば読むほど考えさせられる曲です。
ーーMV撮影で先頭に立ってみていかがでしたか?
山本:前に誰もいないのが初めてだったので不思議な感じでしたし、緊張はあるんですけど、後ろに大切な仲間たちがいたので、引っ張るぞって気持ちで挑みました。
ーー小嶋さんはそのすぐ後ろで望叶さんの背中を見守っていたと。
小嶋:自分たちにできる支え方があると思うので、安心してやってもらえたらという気持ちでいましたね。
ーー望叶さんは、加入当初から「注目のメンバー」だったり、「次世代を担うメンバー」として名前が挙がることも多かったわけですよね。
山本:研究生からの昇格や選抜メンバーに入るのも早かったりはしていたんですけど、まさかセンターになれるとは本当に思ってもいませんでした。センターには一生立てないタイプのアイドルだと思っていたのでびっくりです。
ーー小嶋さんはそんな望叶さんにセンターに立ってほしいと思っていたんですよね?
小嶋:数年前、私はいつまでグループで活動するのかなと先を考えた時に、望叶が一回はきっとセンターに立ってくれるだろうから、その時代にだけはいたいなって思っていました。
山本:えー!
小嶋:なので、その時が来たのでーー。
山本:辞めるんですか?(笑)。
一同:ははははは(笑)。
小嶋:でも、満足というか自分のいたいNMB48には、いられた気がします。
ーーセンターに選ばれてほしいメンバーが何人かいる中の一人として、望叶さんにグループの先頭に立ってほしかったということですよね。
小嶋:望叶がNMB48のセンターにいないのは寂しいと思っていたので、早く立ってくれたらなって思ってたから。
山本:早く辞められる?(笑)。
小嶋:違う!(笑)。一つ自分の中の見たいNMB48が見られたので、そこは私にとっても満足しています。