香取慎吾と草彅剛の“しんつよ”×海原やすよ ともこの“やすとも”、『うさかめ』に集った4人に漂う実家のような安心感

 香取慎吾が、草彅剛と海原やすよ ともこのレギュラー番組『草彅やすともの うさぎとかめ』(読売テレビ ※以下、『うさかめ』)に、2月19日・26日と2週に渡ってゲスト出演した。実の姉妹である“やすとも”と、同じくらい兄弟感のある“しんつよ”の絡みは、なんだか親戚が集って遊んでいるかのようだった。

香取のプチドッキリに草彅が「もうかよ!」

 ゲスト出演とはいえ、そこは“しんつよ”の仲。草彅には内緒で香取が先にスタジオ入りするというプチドッキリを仕掛けることに。草彅を待ちながら「おふたりのことすごい好きみたい」と話す香取。番組が始まってすぐのころから、草彅がやすとものことを好きになった気配を感じていたという。

 その言葉に「嬉しい!」とホッとした様子のやすとも。「いい距離感を保ってますよ。グッといかずに」(ともこ)、「入ったら嫌われるかなと思って、あんまりもう何も聞かない!」(やすよ)、「なかなかダメだったらダメな人だからね」と、自然と草彅のトリセツを共有する形になる3人。その様子に、それぞれの立場から草彅を愛しく思っているのが伝わってきた。

 そうこうしているうちに草彅がスタジオへとやって来る。引き戸を開けて香取を見つけると、目を見開いて「おーーー! あら、びっくりしたわー!」と驚きの声を上げた草彅。かと思えば「もうかよ!」と謎のツッコミを入れる。これには香取も「もうかよ!?」とツッコミ返さずにはいられない。どうやら草彅からすると香取がすっかり『うさかめ』に馴染み過ぎていることにびっくりしたようだった。

 確かに、すっかりやすともと打ち解け、隣でニコニコと草彅を見つめる香取。その慣れないシチュエーションに最初こそやりにくそうにしていた草彅だが、次第にいつもの『うさかめ』モードになり、やすともとまったりトークを繰り広げる。そんな香取がいないときと変わらない自然な雰囲気に、香取が「俺いるんだよ!?」とツッコミを入れるほどだった。

「さすが“しんつよ”」と言いたくなるファインプレーも!

 番組では香取をもてなすために、大阪のおいしい“粉もん”を集めた屋台街を用意。イカ焼き、たこ焼き、明石焼き、ベビーカステラと、おいしそうなラインナップにテンションが上がる一同だったが、ゲームで勝たなければ食べられないというお決まりの流れが待っていた。

 まず最初に挑んだのは、4人で協力して卒業ソングを発売順に並べ替えるゲーム。草彅が夢中になるあまりドラマ『金八先生』を「金八」と言ってしまい、香取が「呼び捨てにするな」と注意する場面も。香取のほうが草彅よりも年下なのにしっかり者、という関係性が浮き彫りになるも、それだけで終わらないのもこの2人の面白いところ。

 普段、何かと器用にこなしていく香取が即興で絵描き歌を歌うゲームでは、珍しく「えー、何を言ったらいいのか……」と不安げな表情を浮かべたのだ。お題となるウサギのイラストを見ながら音楽に合わせて歌おうとするのだが、なかなか言葉が出てこない。やっとの思いで歌い出すも「お……おまんじゅうに……小判が2枚刺さってる……」と自信のなさから声も小さめ。そんな見慣れない香取の姿に思わず笑ってしまうところだが、草彅は真剣な様子でスケッチブックに描き込んでいくのだった。

 草彅といえば、これまで数々のバラエティで独特の絵心を披露し、「画伯」と呼ばれてきたことでおなじみ。今回も、そんな草彅の新たな傑作が生まれるかと思いきや、まさかのかわいらしいウサギを描ききってみせるのだった。あの不安げに歌われた絵描き歌で、よくぞここまで再現できたと拍手したくなる出来栄え。

 そんな「ここぞ」というタイミングで、お互いをフォローしてバシッと決めてくれる。それが30年以上活動を共にしてきた“しんつよ”ならではのコンビネーションだと感心してしまう。「すごいよ!」(香取)、「やっぱり意思の疎通があるんだね」(草彅)と嬉しそうな2人にこちらまで笑顔になってしまった。

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