ジェフ・ベック、訃報を受けてバイラルチャート席巻 唄うギターでジャンル越境した、高度なオリジナリティと探究心
1位となった「Cause We've Ended As Lovers」は、ジェフ・ベックの曲の中でも“泣きのギター”の代表曲として知られる1曲。曲を手掛けたのは彼と親交の深かったスティーヴィー・ワンダーで、美しくも儚く切ないメロディをジェフ・ベックは見事にギターで唄っている。まさに、ギターで奏でるシティソウルだ。
ちなみに「Cause We've Ended As Lovers」を検索すると、歌詞が出てくる。ジェフ・ベックの代名詞的な曲でもあるが、この曲の最初のリリースはシリータという女性ソウルシンガーである。シリータの歌声も素晴らしいのだが、比べて聴くと、よりジェフ・ベックのギターが“唄っている”と感じるのではないだろうか。
最後に、「Cause We've Ended As Lovers」が1位になったのは、それだけジェフ・ベックと同曲が偉大だったからに他ならないが、この曲をジェフ・ベックの“泣きのギター”の代表曲だと知っている世代を考えると、サブスクリプション音楽配信サービスが、幅広い世代に利用されるようになった証であると同時に、音楽が世代や時代を超えて共有されているという、ひとつの証にもなったのではなかろうか。
心からの冥福をお祈りしたい。
※1:https://charts.spotify.com/charts/view/viral-jp-daily/2023-01-18
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