TWICE ミナ・サナ・モモ、“ミサモ”の特別さはどこにあるのか ユニット活動がグループに与える影響も

 本拠地・韓国そして日本はもちろん、世界中からラブコールを受けるTWICE。人々が彼女たちを愛してやまない理由のひとつに、グループ独自のポジティブなエネルギーが挙げられるだろう。パフォーマンスはもちろん、普段の何気ない日常からも見て取れる、9人によって築き上げられる“愛の力”。それこそが、今や何にも替えがたい彼女たち自身のアイデンティティにさえなっているように感じる。

 そんなTWICEは、近年では以前にはなかった多様な活動形態で新鮮な魅力を伝えている。2021年にはフルアルバム『Formula of Love:O+T=<3』でグループ初のユニット曲を発表、新たな可能性を切り拓いた。

 そして2023年1月12日、嬉しいサプライズがファンの心を躍らせた。「ミサモ」こと、ミナ・サナ・モモによるユニット曲「Bouquet」発表のニュースである。同曲は1月20日にドラマ『リエゾン-こどものこころ診療所-』(テレビ朝日系)の挿入歌として公開され、ゆったりとしたバラードソングで、3人の温かい関係性が伝わる一曲になっていた。

 多くのTWICEファンがユニット活動を待望した「ミサモ」の特別さは、どこにあるのか。まずはグループにおける日本出身メンバーとして、練習生の頃から現在に至るまで互いを支え合い、理解し合っている彼女たちの共有する信頼関係が考えられる。3人が互いに差し向ける信頼感は、わざわざ言葉にして表されずとも自然とこちらにまで伝わってくるほど明確なもので、だからこそ特別だと言えるだろう。

 3人による唯一無二の関係性を表したものの一例に、過去に配信アプリ『V LIVE』で公開された、ファンの間で長年に渡って語り継がれている生配信動画がある。視聴者からのコメントを読み、カメラ外のスタッフをもイジりながら積極的にトークを進行するというサナ。それに対して絶妙にノッたりノらなかったりしつつ、マイペースな言動を繰り広げるモモ。サナ・モモの漫才のようなやり取りを静かに見守りながらも、時に2人のノリに巻き込まれて楽しげなミナ。

 こうした様子を見ていると、それぞれ全く異なるキャラクターでありながら、同じ夢に向かい共に歩を進めてきた3人は、「ミサモ」でいるときだからこそ引き出される顔を持っているように感じられる。

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