なとり、“UGC”通して海外にも広がる「Overdose」 ユーザーの制作意欲を刺激する活動展開がヒットの鍵に
時折インスタライブなどは行っているものの、顔出しはせず、いまだミステリアスな部分も多いなとりだが、先日Spotify「RADAR: Early Noise 2023」に選出され、リスナーからの期待値も高まる中で、新曲「猿芝居」が1月18日に配信リリースされた。2021年、TikTokに曲の一部が投稿された際、癖になる和のリズムとホラー風の浮世絵を使った動画で、バズを起こした1曲である。なとりの曲は、ベースラインと多彩なリズムパターンの絡みが面白く、それが独特のグルーヴにもなっているのだが、そういう意味では「猿芝居」はなとりグルーヴの極みである。低音へのアプローチの多彩さで聴かせるボーカルにおいては、トーンでの細かいビブラートやフェイクなども目立ち、リズムを重視して置きにいっていた「Overdose」と比べると“歌っている”印象が強い。そして、中毒性は「Overdose」よりも高いように思う。一度聴いたら忘れられない、否、一度聴いたら離れられない1曲だ。特に、中毒性を通り越して依存性すら感じられるリズムの気持ち良さは、なとりの真骨頂である。
なとりのサウンドが鳴る方へ、そのサウンドの中へ、2023年もダイブしていこう。日常とサウンドが溶け合うようなその中に。きっとこの上なく、気持ちいい。
■リリース情報
なとり 「猿芝居」
2023年1月18日(水)
ダウンロード&ストリーミング
https://orcd.co/sarushibai
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