MindaRyn、日本でアニソンシンガーになる夢を叶えるまで 初のワンマンは現時点での集大成に

MindaRyn、初のワンマンへの期待

 YouTubeチャンネル登録者数100万人を突破し、動画の総再生数は1億回を超えているタイ出身のアニソンシンガーであるMindaRyn(マイダリン)が、2月24日に東京・渋谷eggmanで初のワンマンライブ『My Journey』を開催する。

 幼少期から歌うことが好きで、父親の影響で日本のアニメに触れていた彼女は、アニソンシンガーを目指して、2015年にYouTubeチャンネルを開設。アニソンカバー動画がタイ国内や日本だけでなく、インドネシアやアメリカ、シンガポールや台湾でも話題となり、2023年1月現在ではチャンネル登録者数が103万人を数えるほどの人気チャンネルとなった。

 日本では2020年8月にリリースされたボカロP・れるりりの活動10周年を記念したオリジナル&ベストアルバム『羞恥心に殺される』に「愛してる」の歌唱で参加し、同年11月にTVアニメ『神様に拾われた男』のEDテーマで、ポップパンクバンド、SpecialThanksのMisaki(Gt/Vo)が手がけた「BLUE ROSE knows」でアーティストデビュー。同シングルに収録されたアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のOPテーマ「Sincerely」(TRUE)の英語カバーバージョンも話題を集めた。

MindaRyn - BLUE ROSE knows (TVアニメ『神達に拾われた男』エンディングテーマ) | Music Video

 同年12月からはデジタルシングル3連続のリリースを開始。第1弾「kiss my cheek」はガールズバンドFLiPのSACHIKO(Gt/Vo)が手がけたラブソング。サウンドはキュートでチャーミングながらも歌詞ではお互いに愛し合いながらも別れを選択しなければならない切ない思いが綴られており、彼女のアーティス名である“マイダリン”とよく似た響きの〈oh my darling〉というフレーズもフィーチャーされていた。続く、第2弾「Be the one」もSACHIKOが手がけたバンドサウンドによるアップテンポのロックナンバーで、好きだけど言いたくないというツンデレな主人公に。第3弾「love my friends」はデビューシングルと同じくMisakiを迎えたポップロックで、ライブで一体となって盛り上がるようなクラップパートも入っており、“この曲を聴いてくれている皆さんとお友達になりたい”、“いつか会いにいく”というポジティブなパワーとメッセージが込められていた。また、彼女はタイ語、日本語、英語を流暢に話すトリリンガルだが、〈わたしの歌声がみんなの生きるパワーになってほしいよ〉の“パワー”は日本語のようなカタカナ英語で、その後の〈love my friends〉はネイティブの発音で歌い分けている点も印象に残った。

MindaRyn - love my friends | Music Video

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