BLACKPINK JISOO、深みのある歌声を武器に4人目のソロ始動へ ルーツを活かしたJENNIE、ROSÉ、LISAの各曲も振り返る
1月2日、BLACKPINKのJISOO(ジス)がソロデビュー予定であることが明らかになった。
所属事務所・YGエンターテインメントは「BLACKPINKのジスが現在、ソロアルバムのレコーディングに取り組んでいる。昨年からワールドツアーを展開しており、その中でもファンとの約束を守るために、ジャケット写真の撮影まで終了して、合間を縫ってレコーディングに励んでいる。すぐに良いお知らせを持って挨拶できるだろう」と声明を発表(※1)。ネット上には、彼女のソロデビューを長らく切望していた世界中のファンから、喜びと興奮の声が寄せられている。
2018年、JENNIE(ジェニー)のシングル『SOLO』を皮切りに始動し、2021年のROSÉ(ロゼ)によるシングル『R』、そして2022年に発表されたLISA(リサ)のシングル『LALISA』と進行したBLACKPINKメンバーのソロプロジェクト。その特徴は、各メンバーが放つそれぞれ異なった輝きが最大限に活かされる楽曲と作品コンセプトにあるだろう。
ミニマルな楽曲構成とエレガントな音色が印象的なジェニーの「SOLO」は、グループ活動時に印象的なカリスマ性や力強さ、威厳とともに、コケティッシュで魅惑的なイメージの中にどこか陰りのあるナイーブさも感じられる、まさに彼女の多元的な魅力を巧みに引き出した一曲と言える。
また、ロゼ『R』に収録の「Gone」「On The Ground」は、ボーカルが際立つセンチメンタルなバラードナンバーの前者、楽曲進行とともにテンションが高まっていくダイナミックな構成がインパクトを残す後者と、それぞれ異なるテイストながらも、ギターサウンドが鍵を握る点が共通している。
以前インタビューで明かされたエピソードとして、最後にグループへ合流したロゼが初めて3人と会った日、彼女の弾くギターに合わせ、皆で日が昇るまで歌い明かしたという出来事があった(※2)。BLACKPINKの音楽的な源流を築いたロゼのギターサウンドが、そのソロ作品でフィーチャーされていることにより、彼女のアイデンティティが大いに示されているあたりが感動的だ。
リサの『LALISA』は、彼女の本名が冠されたタイトル、そして出身地・タイの伝統音楽をイメージした旋律などにより、自身のルーツが鮮烈に主張される一作となった。
タイトル曲のMVにはリサ本人も制作過程に携わり、タイのローカルデザイナーによるアイテムが用いられるとともに、彼女が着用したタイの冠「チャダー」などの伝統衣装が注目を集めた。グローバルスターとして故郷の文化を自分らしく発信し、「これが私」というメッセージを伝えるその姿にこそ、リサ=ラリサ・マノバンの魅力が表れていた。