男闘呼組、29年ぶり活動再開に至るまで 成田昭次の音楽シーンへの復帰、メンバーとの共演が鍵に
今年も音楽シーンを様々な話題が賑わせた。その中でも古くからのファンを喜ばせたのが、男闘呼組の復活というニュースだろう。7月に放送された『音楽の日2022』(TBS系)を機に、およそ29年ぶりに活動を再開。10月から12月にかけて全国ツアー『男闘呼組 1988』を開催したほか、「第64回日本レコード大賞」で特別賞を受賞した。
男闘呼組は、1988年に「DAYBREAK」でデビュー。メンバーは、成田昭次、高橋和也、岡本健一、前田耕陽の4人。踊りながら歌うスタイルが一般的なアイドルとは異なり、楽器を演奏しながら歌うという、バンドスタイルで注目を集めた。1993年に活動休止するまでに、シングル9枚、オリジナルアルバム7枚をリリース。1stアルバム『男闘呼組』からメンバーが作詞・作曲・編曲、演奏に参加するなど、アーティスティックな存在感を示し、1988年から2年連続で『NHK紅白歌合戦』出場、1989年には東京ドームでコンサートを開催した。
1993年に活動休止以降、それぞれ俳優などで活動していた4人。活動再開への機運が高まったのは、成田昭次の音楽シーンへの本格復帰だろう。2021年に女性シンガー・Little Black Dress(リトルブラックドレス)の楽曲「哀愁のメランコリー feat.成田昭次」に参加したことを契機に、7月には彼女のライブにゲスト出演。2022年4月1日、5日には横浜と大阪のBillboard Liveで自身のソロライブ『犬も歩けば棒に当たる』を開催し、5日のBillboard Live OSAKA公演には前田耕陽がゲスト出演した。また、14日にはLittle Black Dressのピンチヒッターとしてパーソナリティーを務めたラジオ番組『TOKYO MUSIC SHOW』(InterFM)に、高橋和也がゲスト出演、32年ぶりのラジオ共演が話題に。リスナーからの質問に答える形で、「またいつかやろうよ、4人で」と、活動再開に意欲を見せる場面もあった。またInstagramでのメンバー共演も、Twitterのトレンド入りするなど話題を集めた。