TOOBOE、バンドメンバーとの密な連携で見せた今の勢い 『チェンソーマン』ED「錠剤」も披露したワンマンをレポ
ライブは早くも終盤。ここでついに「錠剤」を歌った。音源よりもいくらか疾走感が増しており、楽曲の持つパワーがひとまわり大きくなっている。演奏陣もステージ披露を待ち望んでいたかのように笑顔だったのが印象的。この曲でステージのギアが一段階上がったのを感じた。そこから雪崩れ込むようにして「敗北」へ。会場はこの日一番の盛り上がりといった様子で、TOOBOEも生き生きとした表情で歌っていた。
歌い終えるとTOOBOEは「ありがとうございます。今日一番キツいところを突破しました」と話す。メンバーたちも達成感を得たうな表情を浮かべた。そこから「紫」「千秋楽」を披露し、拍手喝采の中で本編を終えた。
アンコールでは、手拍子を三三七拍子で出迎えるというファンの粋な計らいも見られた。再登場したTOOBOEがそれについて「誰が言い出したんですか」と嬉しそうに答える。デビューしたばかりのTOOBOEだが、こうしたファンとの絆も活動を進めるにつれて強まっているように感じた。
ここで披露したのは、風変わりなメロディが癖になる「純白」。この曲にはTOOBOEの個性が濃密に表現されている。披露後にTOOBOEは「辛いこととかあると思いますけど、こういう曲を聴いて自分以外にも辛い人がいるんだなと思っていただければ」と話す。そしてこうも続けた。
「来週の『ONE PIECE』を楽しみにするみたいなノリでいれば一年生きられるので、そんな感じでやっていきたい」
「私もそういう時には味方になりますよという意思で歌わせていただきました」
この言葉に大きな拍手が送られた。中には大きく頷いている者もいた。そして「ヤング」とサプライズで新曲を披露して、終演。拍手喝采の中でライブは幕を閉じた。
バンドの連携がより密になったのを感じたこのライブには、精力的に活動している現在のTOOBOEの勢いが表れていたように思う。この勢いに乗って、2023年はさらなる飛躍を遂げるだろう。そして、会場に来た人たちにとってこの日は、次の一年への活力になったに違いない。
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