堂本剛、人との対話やキャリアを重ねてきたからこそのトーク力 『上田と女が吠える夜』SP出演を前に考える

 MC陣の中でもひときわ丁寧な回答に定評のあった堂本は“堂本寂聴”というあだ名がついたほど。例えば、上司のカツラにどう対応したらいいか、という悩み相談にもじっくりと耳を傾けていた。地毛とカツラの色が違い過ぎるという現状には「ヒーローものでいうとチャックが見えて、ちょっと気をつかうやつですよね」と相談者の気持ちを汲みつつ、「僕が思うにですよ、そのカツラをつけるということが、恥ずかしいことだと、いけないことだと思っている周りがまず成長することが大事」と口調は穏やかだが、はっきりと伝えた。

 意識を変えることで、視界が変わり自分が成長しなければならない点が見えてくると諭し、「自分たちの心を入れ替えれば、もしかしたら上司にさらっと言えるタイミング、あるいは上司のほうからズラっというタイミング……すみません、口がスルッとすべりました(笑)」とユーモアを交えながら相談にのっていた。

 さりげなくオチを交え、「いい上司だから傷つけたくない」という投稿者の思いを大切にした答えを導きだしていた。この放送回を観ていた安田は、翌週の放送で「先輩、どれだけハードルあげるんですか」とこぼしていた。

 ラジオを筆頭に、様々な人との対話、そしてキャリアを重ねてきたからこそのトーク力。ネガティブな気持ちを受け止めつつも、説教臭くならないのはさすがだ。生放送という緊張感漂うなかで的確な回答はお見事だった。40代に入り、経験や知恵もさらに増えたことだろう。今回の番組はよりバラエティ色が強い内容だが、女性陣を前にどんなエピソードトークが繰り広げられるのか楽しみだ。

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